【初心者向】Linuxサーバーにするには何のパソコン(MB)が良いのか? –          おやじdemo_CentOSを使う
6月 012014
 

久しぶりにLinuxに関係する質問がきました。
質問の内容ですが、「Linuxを初めてインストールしようと思っていますが、どんなパソコンや自作するならマザーボードが良いでしょうか?具体的に書いてもらえるとうれしいのですが」という事です。最初はどんなパソコンを使って良いのか悩みますよね。

◆基本的にはどんなパソコンでも良い。
◆ノートパソコンはサーバー適していない。

考えなくてはならない事は、Linuxを覚えるためのサーバーにしたいのか?、それとも趣味と実益を考えたサーバーにしたいのか?それによって機器の選択が変わってきます。初めての方であれば、Linuxの練習用として、WindowsXPなどで余ったメーカー製のパソコンの再利用でも構いません。また古いPentium4やCore2Duoのマザーボードや余っているHDDなどで組み立てた自作パソコンでも大丈夫です。中古本体(5,000円~10,000円前後)を購入しても良いかも知れません。ノートパソコンは常時稼動という点では熱が篭もり易く耐久性という事では安心できないので普通のデスクトップが良いと思います。

最初に考えるのが、この遅いCPUで平気なのか?という事です。
今時、Pentium3とか使用する人は少ないと思いますが、ネットワークで使用するサーバーはCPUの速さよりもメモリの搭載量の方が重要です。普通のデスクトップと違い、常時動いているサーバーはメモリ管理がきっちりされていて、あればあるだけ安定したマシンとなります。ネットワークを介するのでCPUの速度については、一般の我々が使うような用途のサーバーであれば古いCPUでもこなせると考えています。Apache(httpd)は専門書でもCPUよりもメモリ搭載量を増やす事を推奨しています。

◆練習用であれば、XPなどの古いパソコンの再利用で充分。
◆CPUの速さよりもメモリの搭載量の方が大事。

自作派の人がLinuxサーバーを作りたいという事でも同じです。
余った部品で組み立てて、HDDなど記憶装置が心配な面があるので、これだけは新品を購入するのが良いかと思います。Linuxサーバーなら300GB~500GBあれば本当に充分なので、安いHDDを見つけて交換するのが良いでしょう。メモリなどは中古で安い物を選んでフル実装しましょう。

◆HDDは交換しておく方が長く運用する事を考えると安心である。
◆メモリはなるべく多く搭載する。

次は、サーバーの目的です。
どんなサーバーにしたいのか?そのサービスによっても変わってきます。
家で使うファイルサーバー、wordpressを使ったホームページを開設したい、メールの送受信を行なえるようにしたい、等々あるかと思います。単品で考えるより一台で全てのサービスを動かすスーパーサーバーにするという手もあります。

◆サーバーの目的によってCPUやメモリ搭載量を考える。

私の使用しているサーバーはATOM510です。メモリは現在DDR2の1Gが2枚=2GBで運用中です。
HDDは500GB、OSはCentOS6.5_x86_64です。
httpd、postfix+dovecot、vsFTP、MySQL、などのサービスを動かしていますが、メモリは2GBでSWAPしないで稼動するのが3週間ほどでしょうか。SWAPしても、それはメモリ上であまり使用していない物を一時的にSWAPさせているような形なので、1ヶ月は再起動しなくても大丈夫かと思っています。頻繁にサーバーに攻撃があったりすると無駄なリソースを使うようでメモリも消費が激しいように感じています。

今時のメモリ搭載量は、DDR2のパソコンなら、2GB~4GB、DDR3のパソコンなら、4GB~8GBあると安心できるサーバーになるのではないですか。32bitのLinuxをインストールするのであれば2GBで良いと思います。ATOM等はメモリがデュアルチャンネル(同じ容量のメモリが2枚で1セットでスピードが上がる)ではないので、1GB+2GB=3GBという使い方でも良いとおもいます。

◆自宅サーバーでは静穏・省電力を考慮する。
◆設置場所や本体ケースの大きさも考慮する。

メーカー製のパソコンはケースを選択する事は出来ませんが、静穏化するためにファンを交換したりという工夫は出来ます。自作派の方はサーバーのケースは余っているケースを使うという事になるかと思いますが、もし新しいケースを購入するのであれば、内部に熱が溜まらないような形状のケースを選択して欲しいと思います。ケースの大きさもなるべく体積の大きな物の方が良いでしょう。Mini-ITXなどの省エネマザーであれば、インストールしたらDVDーROMを外したりして内部の空間を広げる工夫をしてください。もちろん排気ファンは静穏を選んでください。

◆夏の暑さ(常温)でも耐えられるサーバーにする。

消費電力の大きいCPUでは、問題は夏の暑さです。
これからが、その季節となりますが、自宅サーバーのために一日中エアコンを付けておく、なんて無駄な事は出来ませんので、発熱量の大きいCPUでサーバーを作る方は吸排気ファン、日陰で涼しい場所に置くようにしてください。私のATOMは常温の締め切った部屋の中でも大丈夫でした。省電力CPU(ATOMやE350、C60、C70)などは、そういう点ではとても安心できるマザーボードであると言えます。

最新のMini-ITXであれば、J1900のクアッドコアを使ったサーバーなんて最高ですね。
メモリも4GBを2枚で8GB搭載すれば安心です。
新品で全てを揃えても3万円前後で済むでしょう。
OSが無償である点は本当にありがたいと思います。

暑さに耐える自宅サーバー構築で、GoGo!!

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