5月 032015
 

普通に単体でパソコンを使うにはルーターでDHCP(自動的にIPアドレスを割り振ってくれる)機能は楽です。

ただ、最近はプリンターもネットワーク型であったり、サーバーが自宅内にあったりすると、全てDHCP機能を使ってしまうとよろしくない状況になってしまう場合もあります。

このDHCPですが、ルーターで設定する事がほとんどです。
パソコンの電源をONにすると自動的にルーターにアクセスし、使うIPアドレスをレンタル(時間も決める)してくれます。ルーターで開始番号(IPアドレス)と終了番号を決めて、その範囲内のIPアドレスを振り分ける。ほとんどが、前回利用したIPアドレスが再度割り当てられるようになっていますが、パソコンが複数あり、電源を入れる順番などで割り当てられるIPアドレスが変わる場合もあるのです。

この場合、困るもの・・・・それは確定しているIPアドレスを設定してあるサーバーやパソコンです。

特にサーバーは毎回、IPアドレスが変わるような流動的な設定にはなっていません。
ローカルーネットワークにおいて、確定されたIPアドレスでなければなりません。

そうなるとルーターのDHCP設定も変えなくてはなりません。

そう、除外IPとDHCPの開始アドレスを設定する事です。

これは、設定する人の考え方次第ですが、除外IPアドレスがどのくらい必要なのか?
それとも、DHCP機能を停止し、全てのパソコン、サーバーに固定IPアドレスを割り当てるか?です。

私の家ではパソコンはノート含め、10台ほどあり、その他に無線LANを使うタブレットもある環境において、光ルーターが1台、無線ルーターが1台(ブリッジ接続)があります。

デスクトップ、ノートパソコンで有線で接続しているものには固定IPアドレスを割り振ってあります。
無線を使うタブレットとノートパソコンはDHCPに設定をしてあります。

分かり易くIP割り振り環境を記すと・・・・

192.168.1.1 光ルーター(gateway)
192.168.1.2 サーバー
192.168.1.3  windows7 64
192.168.1.4  centos6 64
192.168.1.5  ScientificLinux
192.168.1.6  Linux-Mint


192.168.1.50 無線ルーター

このような形で、192.168.1.1から49番までは、DHCPから除外IPとしています。
無線LAN用のルーターにはDHCP機能をONとして、51番以降のIPを割り当てるように設定しました。

サーバーである2番のIPには、ルーター機能でポートフォワーディングを使って外部からのアクセスを2番であるサーバーのポートに向けるようにしてあります。
このポートフォワーディングについては、ルーターによって呼び名や名称が違うのでルーター設定の詳細を調べてみて欲しいと思います。サーバーをローカルだけ(家庭内だけ)で使用している場合には、ポートフォワーディング(ポート開放)する必要性はありません。これはあくまでも外部からの接続用なので、外向けのホームページやメールなどのサーバーで使用する時に使用してください。

DHCPを使わない理由はもうひとつあります。
それは、ホスト名とIPアドレスを一致させるためです。

◆詳しくはこちらへ ⇒ 家庭内ネットワークでドメイン名を使用するには

PCが好きな人、PCが複数台ある人、サーバーを運用を考えている人は、DHCPを使わずに固定IPアドレスを個々のパソコンに割り当てた方が使い易い場合もありますし、なにしろIPアドレスとパソコンを覚えやすいと思います。自分で自分のローカルIPアドレスが分からないと困る場合も結構あります。

ルーターの管理画面はあまり見る事はないと思いますが、一度、どんな設定になっているのか?調べてみてはいかがですか?アクセスは大体、ブラウザからhttp://192.168.1.1/(私の場合です)とするとIP・パスワード画面が出てきます。

IP、パスワードは説明を確認の上、ログインしてください。

4月 262015
 

家にあるPCが増えてくると困る事があります。

それはIPアドレスとhost名(家庭内LANのドメイン名)を一致させる事です。
このhost名を一致させるとIPアドレスではなくhost名で呼び出しが出来るようになります。特に、SSHを使ったりする際に、IPアドレスを入れるよりも覚え易いし、家庭内のローカルLAN上にサーバーがあり、ローカルネットワーク内だけのホームページや掲示板、試験的なサイトの構築などを作る場合に向いている。

今までは、各PCのhostsファイルにおのおの書き込んでいたが、これがPCが増えたり、再インストールしたり、OSを入れ替えたりすると、IPアドレスが変わったり、hosts名が変わったりするので、後々の処理(PC全台のhostsファイルを書き換えないといけない)が面倒になる。

そういう問題を解決するには、いわゆる内側のみのDNSサーバーを作った方が良い。
DNSサーバーと言えば、LinuxではBINDである。

この設定を行えば、BINDに設定を追加するだけで、各PCには設定(hosts名の追加・削除)をしなくても済む。一元管理となるので、分かり易いし、間違いが無い。

Linuxもサーバー構築において、家で試験的な環境を作りたい人、各部屋にPCがあり、家族でPCをうまく活用するためのグループウエアだって構築する事だってできる。

色々、設定をするのは大変だし、面倒。

ただ、私のようにPCが3台以上あり、ローカルネットワークで繋がっている環境で、息子、妻、サーバーなど色々なOSがあり、それぞれを管理するのも必要であると思うし、作る事に知識を得る楽しさもある。

外側(www)のDNSの設定まではいかないが、せめて家庭内の内側だけは挑戦してみる価値はあるのではないでしょうか。BINDでサーバーで動作させ、ファイルを保管するだけのサーバーからの脱却を目指す。

それが出来たら、家庭内だけのメールを動かしてみる。
BIND設定が出来れば、postfix,dovcot,Qmailの設定も出来るだろう。
もちろん、Apacheも動かして、家庭内のCGI掲示板を作るのもよし。

少しずつ、サーバーを有意義なものにしていく。

そういう楽しさと家族で共有できるサービスを作るのは、あなた次第です。
ただ単にネットを見るだけ、動画を見るだけよりも面白いし熱中出来ると思う。

特にこのHPを見に着てくれる人は、そういう事が出来る人であるのではないでしょうか。

誰にも頼らず、分からない事はネットで調べたり、専門書を読む。

会得した技術は、将来生かせる。

3月 122015
 

会社の事務所で人数が10人未満のところは多いと思います。
このクラスの規模だとサーバーが設置されている事は先ず無いでしょう。

大体が、windowsを使い、インターネットを使用しているレベルであり、仕事で使っているワードやエクセルのファイルなどをUSBメモリに入れて、同僚に渡したりして使っている。

こういう事務所には小さなサーバーが便利です。
小さなサーバーとはケースが小さいという意味ではなく、ファイルサーバーとして、お互い共通して使うファイルやデータを保管しておくレベルのサーバーという意味です。

本来、会社ではそれがあればとても便利であるが、誰もその利便性が分からない。
だから、導入しない。
いちいちUSBメモリに入れて繋げてという作業をしなくても済む。
何度もUSBメモリを差したり抜いたりするとエラーの元にもなる。

私の知っている会社では社員一人一人に、USB型の無線wifiを与えているところがありました。一人一ヶ月4,000円程度の料金としても、10人で40,000円にもなってしまいます。光回線を1回線入れて、ルーターとハブで繋げれば一ヶ月7,000円程度で済むことを伝えました。その上、回線も安定して使えるし、何しろお互いネットワークで繋がり、ファイルを共有できるようになる。

現在では、ファイルを共有する意味合いや便利さが分かり、ファイルサーバーを立てています。

最初からみんなはファイル共有の便利さは分からないと思うが、サーバーが無くても、お互いのパソコンをネットワークで繋げる仕組みを作り、社員誰かのパソコンを親機として共有ホルダーを作り、使ってみるようにしてみる。そして、ファイルの量が増えてきた場合には、ファイルサーバーを作る計画を立ててみる。

社員の誰かが小規模ネットワークの構築さえ出来れば、本体だけの費用で済む。
Linuxで使えばOSも無料で使え、Squidを使ってプロキシにも出来る。

こういった提案や作業が出来るのも悪くはありません。
Linuxを覚える事は仕事でも趣味でも便利であると思う。

10月 132014
 

Linuxをインストールして最初に思う事は文字(フォント)がwindowsとフォントの違いによって、「見にくい」、「滲む」、「表示が不鮮明」という点ではないでしょうか。

これは、Linuxの問題と言う事もありますが、日本語表示がwindowsを基本に日本語フォントが見慣れてしまっているという事の方が大きいように思います。最初は我慢して使っていても、慣れてくるに従って、「どうにかしたい、表示がきれいなLinuxにしたい!」と考えるようになります。

最初にうちは、Linuxの標準であるフォントで色々試してみたりしますが、いまいちフィットしない。
ゴシックや明朝のフォントがあれば充分なんですが、そこが上手くフィットしていない。
フォントを変更しても、文字が滲む。字が汚い。

なかなか日本語のフォントは難しい面があります。

そして一番困るのがOffice関係の書類の作成です。
やはりMSゴシックやMS明朝が欲しい、欲を言えば、MSゴシック以外にも普段、会社や自分が標準で使用しているフォントを使いたい。
家庭内なら、Linuxのフォントに合わせる事は出来るが、会社ではそういう訳にはいかない。

このMS系のフォントって、「リコー」で開発されたのはご存知ですか?
◎以下一部引用です。(「MSゴシック」、「MS明朝」についてのお話 )

「MSゴシック」、「MS明朝」は日本語Windowsの標準搭載フォントですが、このフォントはリコーで開発したものです。 「MSゴシック」、「MS明朝」は1992年にWindows 3.1で初めてWindowsに搭載された日本語のTrueTypeフォントです。 当時は、日本語のTrueTypeフォントがなく、リコーが米国マイクロソフトと共同で試行錯誤しながら開発しました。 そのころは、ディスプレイの解像度が低く、小さな画面で、いかに小さい文字まできれいに表示させるかということでいろいろな工夫をしました。 その後、様々な進化をしながら、18年間にわたってずっとWindowsの標準フォントとして使われています。 また、MS OfficeにバンドルされているTrueTypeフォントの中で「HG丸ゴシックM-PRO」など、書体名の最初に「HG」が付くものもリコー製です。

Linux(CentOS-6の場合)は、IPAゴシック、IPA明朝、そしてVLゴシックが入っています。

私の場合には、CentOS-6(gnome)でデスクトップの表示、ブラウザの表示を、このIPAとVLで試してみましたが、やはり滲みは消えませんでした。英字だけの表示が多い、端末などは問題ありませんが、Open-OfficeやLibre-Officeはどうにか使えるが、OSやブラウザ表示だけは、いかんせんこれでは困る。

MS系のフォントで表示をしてみる
勝手に使うわけにはいかないが、試験的に使っていないXPのフォントを一時的にお借りする。

◆設定方法(CentOS-6の場合)・・・多分設定はLinuxであれば同じかも。

1.先ずはwindowsのCドライブ内のwindows>fontsを開き、MS明朝、MSゴシックをコピーして保存する
2.新しいホルダーを作る。名称は「fonts」とする
3.この「fonts」ホルダーの中に、「jpa-msgothic」と「jpa-msmincho」といホルダーを作る
4.このホルダーに、1で保存したファイルを各ホルダーに入れる
5.完成した「fonts」ホルダーをLinuxの自分のhomeホルダーに移す
6.ホルダーを右クリックして「名前の変更」を表示させて、「fonts」から「.fonts」にする(前にピリオドを付ける)
7.完成
※名称変更でピリオドを前に付けるのは隠しファイルにするためのものです。

CentOS-6であれば、デスクトップ関係の表示変更は、システム>設定>外観の設定>フォントで行ないます。
FireFoxの文字変更は、システム設定>コンテンツで変更をします。

試験的に色々試してみてください。
ちなみに、作成した「fonts」ホルダーは隠しフォルダーになっているので、通常時には表示しないようになっています。
表示させたい時(削除など)は、ホルダー上部にある、「表示」をクリックして、「隠しファイルを表示する」にチェックをすると表示する事が出来ます。

この設定方法は、ubuntu系も同じかと思います。