2月 082015
 

最初からLinuxがインストールされているサーバーも販売されています。
インストールされていれば、設置して設定するだけで楽チンですよね。

しかし、新品でLinuxがインストールされたサーバーはそれなりに値段も高い。

特に初めてLinuxを触る、初めてサーバーを構築してみるという人は、新品のサーバーに高いお金を出して作るのが正解かどうか分かりませんが、先ずは壊しても良い気持ちでガシガシ動かしてみる中古のパソコンを利用したサーバーを作るというのが良いのではないでしょうか。

私も最初は、windowsで余ったパソコン(確かpentium3の頃)にLinuxをインストールして、GUI(gnome)を入れ弄っていたように思います。それからサーバーとして動かすためにはどうしたらいいのか?ネットや専門書を読み、CentOSで初めてサーバーを作ったという流れでした。現在は省エネATOMのLinuxサーバーになっています。

では、サーバーにするには、どういった中古パソコンを選べばよいのか?という事になります。
今回のサーバーは小規模な事務所や自宅専用という事を前提とします。
また、サーバーを何に使うか?という点では、ホームページ公開(httpd)とファイル共有(samba)を動作させるという事を考慮した性能の物を選択する事とします。

中古パソコンであれば・・・・・
◎古い機種=中古価格が安い=性能が低い
◎新しい機種=中古価格が高い=性能は高い という事は分かるかと思います。

しかし、サーバー用途で使うと上記以外にも・・・・・
◎音が静かである。
◎消費電力がなるべく少ない(省エネである)。という事も必要不可欠となります。

なるべく安くサーバーを作りたい、その上、それなりの処理速度が欲しい。
全てを満足させるようなサーバーを作るのは難しい、どこかを切り捨てる必要性がある。
そうしなければ、高い機械を購入する事になる。

◎選択のポイントは自分が決めることである。

1万円以下でPCを買いたい。
2万円以下でメモリが2GB付いているPCを探す。

その予算によって、購入できるCPUやメモリ搭載量、HDDの容量でそのPCがお買い得なのかどうかの判断がついてくるようになると思います。はじめてのサーバー挑戦であれば、1万~2万円以内のPCで充分ではないでしょうか。

この金額であれば、Core2Duoなどの機種が選択できるでしょう。
省エネCPUであれば、ATOMやE350(AMD)なども範囲に入るかと思います。

大きさはブック型よりもタワー型の方が良い。
それは本体内部の体積が大きく、熱がこもり難いという事です。
普通のパソコンと違い、サーバーは常時稼動なので、熱、空気の流れ(吸気・排気)は大切です。

HDDの容量は100GBほどで充分でしょう。
最近のPCのように1TBとかは必要ありません。
HDDを交換するのであれば、今一番安いHDDで充分と思います。

メモリに関しては、CPUやチップセットにも依存しますが、サーバーにするなら最低でも2GBは欲しいところです。中古PCでは512MBとか1GBとかのメモリを搭載している物も多いので、そこは注意して機種を選択して欲しいと思います。後から追加するにしても、メモリは挿せるスロットの数がマザーボードによって制限があるので、DDR2であれば2GBを2枚で合計4GBとかで検討をすべきです。

今、サーバーで使うならCentOS-6が良いのではないでしょうか。
OSは好みもあるので、自分の好きなディストリビューションを使ってください。

先ずは、自分でインストールして、SSHで遠隔操作する。
ここまでを目指してやって欲しいと思います。

7月 112014
 

私が最初にLinuxに触れたのはRedHatLinux-8でした。
その頃は、X-windowが起動して感動した記憶があります。
その時には自分でサーバーを構築するなんて考えた事はありませんでしたが、ここから何年か経過をして、時間的にゆとりが出来てから作ってみるか!と奮起してやり始めました。これがつい3年ほど前の話になります。

この2.3年は、Windowsよりも時間的にはLinuxを触る事が多くなり、必然的に扱いを覚えていったという事になります。

現在は、CentOSやScientific-Linux、ubuntuを使用していますが、基本形はRedHat系Linuxです。
ですから、CentOSとScientific-Linuxが私の定番Linuxとなります。

このLinuxを探求するというのは、前にも書きましたが、Linuxによって中身のホルダー形式やコマンドが違ってくるので、ある程度慣れて、相違点が分からないと扱いにくい、覚えにくい存在となってしまいます。どうしても初心者ですと、難しいから、ubuntuにしよう!、やっぱ難しいからCentOSにしようか!と気持ちが変わる事もあるかと思いますが、そこは我慢して、今使用しているLinuxを追及してみて欲しいと思います。

ubuntuなどは、デスクトップ機として使用しているとLinuxをあまり感じさせないような作りであり、ネットやメール、マルチメディアでもそこそこ使えるOSだと思います。しかし、これはあくまでもGUIで使用しているからであり、サーバーとして使用する場合のCUIでは、逆にCentOSよりも扱いは難しいかも知れません。

逆に私はRedHat系のLinuxを先に覚えてしまったからという事もあるかも知れませんが、最初にインストールをして扱ったLinuxの特徴が体には覚え易いのか?とも思っています。最初にubuntuのサーバーを構築していたら、CentOSは難しいという事を書いているかも知れません。

人に依っては、どちらも普通に使いこなせるという人もいるはずです。
これはきっと、日本語、英語、ドイツ語など色々な国の言語を喋る事ができる人と脳みそが同じ構造なのではないでしょうか。若い人であれば、きっと複数の言語を扱うのも容易であると思うし、技術として複数のLinuxを扱えるという優位さもあります。

ただ、最初は、一つのLinuxを探求する事が大事。

ファルダー構成、コマンド、サーバー構築、全てを作業してみて、何の資料が無くても、コマンド操作が出来る。
そして、Logを見て、何がどういう状態なのかも把握する事が出来る。
その上で、新しいLinuxを触ってみると違いが分かるはずです。

毎日、1時間でも良いからLinuxに触れて、体を慣らす。
結局は慣れの問題。

無償のOSである分、多少の努力は必要である。

7月 052014
 

XPがサポート終了となり、自宅に余ってしまったパソコンがそのままになっている人が多いようで、このパソコンを上手く生かせないかという質問を良く頂きます。

パソコンと言っても、種類は色々とあり、一概にこれです!という訳にはいきません。
ここでの選択が一番、今までの経験が生きるところでもあります。

元XPのパソコンはCPUもメモリも当時のスペックで現在のスペックと比較すると高くはありません。
そのスペックでも普通に使えるパソコンにしたい、もったいないから使えるようにしたい、でも何をどうしたらいいのか分からないという人が多く、Linuxと言うと敷居が高い、難しいという先入観で躊躇している人が多いのも事実です。

私も、2.3年前までは、素人同然で、OS(windows)にお金を掛けたくないという単純な理由でLinuxをインストールして使い始めました。最初は戸惑う事(例えば、windowsと扱い方が違う、いわゆる操作方法が異なる)が多かったのですが、これは今思うと,windowsに慣らされてしまっていただけのように思えます。

現在は、両者の良い部分、悪い部分が分かります。
全てLinuxの操作方法や扱い方が悪いという事ではなく、Linuxの方が使い易い面もたくさんあります。

一度頑張ってインストールして、使ってみるのが一番という趣旨の話を質問者の方にはお話しています。

初心者の方は、最初からサーバーにするとか、難しい設定は止めて、普通にデスクトップとして使い、扱いに慣れてからサーバーに挑戦されてみてはいかがでしょうか。初心者がサーバーを設定するのは、見よう見真似で出来ない事はありませんが、管理面・運用面・セキュリティ面の部分が全て満足に設定出来ない状態でサーバーを運用するのは危険が伴うからです。サーバーにするにしても、最初は家庭内のみ、いわゆるLocalサーバーで設定をして、そして自分なりに運用してみる、その上でサーバーを公開する方が安全です。

ニュース記事でも会社のサーバーが書き換えられたとか乗っ取られたとか、ウイルスを感染させたとか記事も読まれている事と思います。一歩間違えると、このような問題を引き起こす可能性もあるので、先ずは扱いに慣れるところから始めましょう。

サーバーにするには、windowsを普通に使っていた時と違い、ネットワークの知識や用語の意味合いなど、それなりに経験として積む、勉強して知識を身に付けるという行為が必要となります。

話は最初に戻りますが・・・・

先ずはXPのスペックを知る事が大事です。
このスペックによって、インストール出来るLinuxの選択肢が変わってきます。

◎CPUがpentium-MやCeleron-M、pentium4のグループA
◎CPUがCore2duoE4000系やE6000系までのグループB
◎CPUがCore2DuoE8000系やCore2Quad系のグループC

と以上のような3系統に分けてみました。
皆さんの所有のXPパソコンはどのグループに属していますか?
どこにも属していない、これよりも古いCPUは、とりあえずグループXとしてください。

◎グループA
pentium-Mはノートパソコンに多いCPUです。
そしてpentium4は周波数が2GHz前後から3GHz前後まであり、性能が周波数とCPUの型番により大きく異なります。私の中ではLinuxとして扱うのが難しいCPUでもあります。消費電力も大きくサーバー向けではないように思います。しかし、XPのパソコンとしては一番多いCPUです。

●Linuxの選択肢  CentOS-5  Linux-mint  Scientific-Linux-5 Xbuntu

◎グループB
ノートパソコンでもデスクトップでも比較的処理速度がまぁまぁのCPUです。しかし、過度な期待は出来ません。

●Linuxの選択肢 CentOS-6  ubuntu  Debian  Scientific-Linux-6  ノートならばLinux-mint

◎グループC
このくらいのCPUならば、普通にwindows7でもwindows8でも使用できるCPUです。Linuxの選択もほぼ全てのLInuxをインストール出来ると思います。それに処理速度も速く、使っていてLinuxの良さが分かるのではないでしょうか。

●Linuxの選択肢 何でもOK

◎グループX
これは、とても古いCPUと言うことにします。windows98やMe、windwows2000の頃活躍していたパソコンとして、CPUはpentium-3以下とします。メモリの搭載量が512MBあたりと少ないパソコンが多いはずです。

●Linuxの選択肢  Puppy-Linux  eco-Linux

◎各グループでも大事な事
グループB、Cは現役で使える性能をもっていますので、メモリが1GB以下であれば、最低限1GB、余裕があれば2GBを搭載してください。1GBのメモリ(DDR2)を2枚購入しても3000円前後です。4GBあればスワップもしないような扱い方が出来ます。後にサーバーにしても使えます。ここはケチらずに2GBを2枚の合計4GBで使ってみてはいかがですか。
グループAも同様ですが、こちらはノートパソコン関係で積めるメモリ量も限られている場合もありますが、Mであれば大体1GBから1。5GBは搭載出きると思います。これは調べてなるべく最大限のメモリを搭載する事で動作も軽くなります。

最初はデスクトップとしてインストールをお勧めしていますが、最初から面倒を掛けずに、機器の認識やマルチメディア系のソフトが導入出きるのが、ubuntuやmintではないでしょうか。こちらはVGAについても、結構簡単に認識してくれるので有難いと思います。自宅サーバー用途であれば、CentOSが良いと思います。

理屈よりも、最初は使ってみるのが一番です。
気に入らないと思えば、違うLinuxを入れてみる。
そんな使い方で慣れる事を優先にしてみてください。

6月 292014
 

私も最初はwindowsしか使っていなかった時にはlogを見るという事は一切ありませんでした。
windowsでドライバーを当てたりするとエラーかどうかは直ぐに分かるし問題ありません。
しかし、Linuxの場合には、このlogを見るというのはとても大事な事になります。

◆どのようなlogを見る必要があるのか?

それは、サーバー(httpd,mail,FTP,他サービス)やデスクトップの使い方によって変わりますが、最初にインストールして起動するときに機器認識(ドライバーが正式に合っていないなど)のや前述のサービスの情報を見る必要があります。

例えば、あるソフトをインストールして自分で設定をしたが、本当に稼働しているか不安である等、そういう場合の確認にもなります。もしエラーが起きていて設定が上手く行かない場合でもlogを確認すると、英語表示ですがエラーの要因が書かれている場合もあり、問題解決の要素にもなります。

特に自宅サーバーでサービス設定やセキュリティ設定をした場合には、アクセス記録やエラー表示など、全てのlogを一度は見る必要性があります。自分んで設定してサービスを開始して、OK表示がされていたとしても正式に動作しているという事ではありません。

CentOSやScientific–LinuxのRH系のOSであれば、logは、/var/logの中に格納されています。

◆ /var/log/messages(起動時のログ)
◆ /var/log/secure(セキュリティのログ)
◆ /var/log/maillog(メールサーバーのログ)

代表的なログを書きましたが、その他にhttpdやFTP、など自分の設定したサービスのlogが、この/var/logの中に必ず存在するはずなので、見るように心掛けてください。

◆logを見るコマンド # cat (例 # cat /var/log/messages   enterでメッセージの中身が表示されます。)

最近は、サーバーに対して攻撃がとても多く、この攻撃をに対処するためにセキュリティを上げるためのソフトを導入したりしていますが、この攻撃を未然に防ぐためにもlogを見る事はとても重要です。httpdのアクセスログやエラーログ、メールサーバーへの攻撃があるかどうか等、チェックしなくてはならない事が多くあります。

logを見る事によって、事前に攻撃前の相手の動くも察知することが出来る可能性もあります。

最初は端末でコマンドを打つのは慣れが必要ですが、使い始めると、逆に端末で操作する方が速く、楽になります。初心者の方はX-windowで操作したいと思いますが、ここは慣れるためにも端末で操作するようにしてください。

2.3ヶ月続けると、自然に色々なコマンドを覚える事が出来ます。