10月 132014
 

Linuxをインストールして最初に思う事は文字(フォント)がwindowsとフォントの違いによって、「見にくい」、「滲む」、「表示が不鮮明」という点ではないでしょうか。

これは、Linuxの問題と言う事もありますが、日本語表示がwindowsを基本に日本語フォントが見慣れてしまっているという事の方が大きいように思います。最初は我慢して使っていても、慣れてくるに従って、「どうにかしたい、表示がきれいなLinuxにしたい!」と考えるようになります。

最初にうちは、Linuxの標準であるフォントで色々試してみたりしますが、いまいちフィットしない。
ゴシックや明朝のフォントがあれば充分なんですが、そこが上手くフィットしていない。
フォントを変更しても、文字が滲む。字が汚い。

なかなか日本語のフォントは難しい面があります。

そして一番困るのがOffice関係の書類の作成です。
やはりMSゴシックやMS明朝が欲しい、欲を言えば、MSゴシック以外にも普段、会社や自分が標準で使用しているフォントを使いたい。
家庭内なら、Linuxのフォントに合わせる事は出来るが、会社ではそういう訳にはいかない。

このMS系のフォントって、「リコー」で開発されたのはご存知ですか?
◎以下一部引用です。(「MSゴシック」、「MS明朝」についてのお話 )

「MSゴシック」、「MS明朝」は日本語Windowsの標準搭載フォントですが、このフォントはリコーで開発したものです。 「MSゴシック」、「MS明朝」は1992年にWindows 3.1で初めてWindowsに搭載された日本語のTrueTypeフォントです。 当時は、日本語のTrueTypeフォントがなく、リコーが米国マイクロソフトと共同で試行錯誤しながら開発しました。 そのころは、ディスプレイの解像度が低く、小さな画面で、いかに小さい文字まできれいに表示させるかということでいろいろな工夫をしました。 その後、様々な進化をしながら、18年間にわたってずっとWindowsの標準フォントとして使われています。 また、MS OfficeにバンドルされているTrueTypeフォントの中で「HG丸ゴシックM-PRO」など、書体名の最初に「HG」が付くものもリコー製です。

Linux(CentOS-6の場合)は、IPAゴシック、IPA明朝、そしてVLゴシックが入っています。

私の場合には、CentOS-6(gnome)でデスクトップの表示、ブラウザの表示を、このIPAとVLで試してみましたが、やはり滲みは消えませんでした。英字だけの表示が多い、端末などは問題ありませんが、Open-OfficeやLibre-Officeはどうにか使えるが、OSやブラウザ表示だけは、いかんせんこれでは困る。

MS系のフォントで表示をしてみる
勝手に使うわけにはいかないが、試験的に使っていないXPのフォントを一時的にお借りする。

◆設定方法(CentOS-6の場合)・・・多分設定はLinuxであれば同じかも。

1.先ずはwindowsのCドライブ内のwindows>fontsを開き、MS明朝、MSゴシックをコピーして保存する
2.新しいホルダーを作る。名称は「fonts」とする
3.この「fonts」ホルダーの中に、「jpa-msgothic」と「jpa-msmincho」といホルダーを作る
4.このホルダーに、1で保存したファイルを各ホルダーに入れる
5.完成した「fonts」ホルダーをLinuxの自分のhomeホルダーに移す
6.ホルダーを右クリックして「名前の変更」を表示させて、「fonts」から「.fonts」にする(前にピリオドを付ける)
7.完成
※名称変更でピリオドを前に付けるのは隠しファイルにするためのものです。

CentOS-6であれば、デスクトップ関係の表示変更は、システム>設定>外観の設定>フォントで行ないます。
FireFoxの文字変更は、システム設定>コンテンツで変更をします。

試験的に色々試してみてください。
ちなみに、作成した「fonts」ホルダーは隠しフォルダーになっているので、通常時には表示しないようになっています。
表示させたい時(削除など)は、ホルダー上部にある、「表示」をクリックして、「隠しファイルを表示する」にチェックをすると表示する事が出来ます。

この設定方法は、ubuntu系も同じかと思います。