3月 122015
 

会社の事務所で人数が10人未満のところは多いと思います。
このクラスの規模だとサーバーが設置されている事は先ず無いでしょう。

大体が、windowsを使い、インターネットを使用しているレベルであり、仕事で使っているワードやエクセルのファイルなどをUSBメモリに入れて、同僚に渡したりして使っている。

こういう事務所には小さなサーバーが便利です。
小さなサーバーとはケースが小さいという意味ではなく、ファイルサーバーとして、お互い共通して使うファイルやデータを保管しておくレベルのサーバーという意味です。

本来、会社ではそれがあればとても便利であるが、誰もその利便性が分からない。
だから、導入しない。
いちいちUSBメモリに入れて繋げてという作業をしなくても済む。
何度もUSBメモリを差したり抜いたりするとエラーの元にもなる。

私の知っている会社では社員一人一人に、USB型の無線wifiを与えているところがありました。一人一ヶ月4,000円程度の料金としても、10人で40,000円にもなってしまいます。光回線を1回線入れて、ルーターとハブで繋げれば一ヶ月7,000円程度で済むことを伝えました。その上、回線も安定して使えるし、何しろお互いネットワークで繋がり、ファイルを共有できるようになる。

現在では、ファイルを共有する意味合いや便利さが分かり、ファイルサーバーを立てています。

最初からみんなはファイル共有の便利さは分からないと思うが、サーバーが無くても、お互いのパソコンをネットワークで繋げる仕組みを作り、社員誰かのパソコンを親機として共有ホルダーを作り、使ってみるようにしてみる。そして、ファイルの量が増えてきた場合には、ファイルサーバーを作る計画を立ててみる。

社員の誰かが小規模ネットワークの構築さえ出来れば、本体だけの費用で済む。
Linuxで使えばOSも無料で使え、Squidを使ってプロキシにも出来る。

こういった提案や作業が出来るのも悪くはありません。
Linuxを覚える事は仕事でも趣味でも便利であると思う。

10月 132014
 

Linuxをインストールして最初に思う事は文字(フォント)がwindowsとフォントの違いによって、「見にくい」、「滲む」、「表示が不鮮明」という点ではないでしょうか。

これは、Linuxの問題と言う事もありますが、日本語表示がwindowsを基本に日本語フォントが見慣れてしまっているという事の方が大きいように思います。最初は我慢して使っていても、慣れてくるに従って、「どうにかしたい、表示がきれいなLinuxにしたい!」と考えるようになります。

最初にうちは、Linuxの標準であるフォントで色々試してみたりしますが、いまいちフィットしない。
ゴシックや明朝のフォントがあれば充分なんですが、そこが上手くフィットしていない。
フォントを変更しても、文字が滲む。字が汚い。

なかなか日本語のフォントは難しい面があります。

そして一番困るのがOffice関係の書類の作成です。
やはりMSゴシックやMS明朝が欲しい、欲を言えば、MSゴシック以外にも普段、会社や自分が標準で使用しているフォントを使いたい。
家庭内なら、Linuxのフォントに合わせる事は出来るが、会社ではそういう訳にはいかない。

このMS系のフォントって、「リコー」で開発されたのはご存知ですか?
◎以下一部引用です。(「MSゴシック」、「MS明朝」についてのお話 )

「MSゴシック」、「MS明朝」は日本語Windowsの標準搭載フォントですが、このフォントはリコーで開発したものです。 「MSゴシック」、「MS明朝」は1992年にWindows 3.1で初めてWindowsに搭載された日本語のTrueTypeフォントです。 当時は、日本語のTrueTypeフォントがなく、リコーが米国マイクロソフトと共同で試行錯誤しながら開発しました。 そのころは、ディスプレイの解像度が低く、小さな画面で、いかに小さい文字まできれいに表示させるかということでいろいろな工夫をしました。 その後、様々な進化をしながら、18年間にわたってずっとWindowsの標準フォントとして使われています。 また、MS OfficeにバンドルされているTrueTypeフォントの中で「HG丸ゴシックM-PRO」など、書体名の最初に「HG」が付くものもリコー製です。

Linux(CentOS-6の場合)は、IPAゴシック、IPA明朝、そしてVLゴシックが入っています。

私の場合には、CentOS-6(gnome)でデスクトップの表示、ブラウザの表示を、このIPAとVLで試してみましたが、やはり滲みは消えませんでした。英字だけの表示が多い、端末などは問題ありませんが、Open-OfficeやLibre-Officeはどうにか使えるが、OSやブラウザ表示だけは、いかんせんこれでは困る。

MS系のフォントで表示をしてみる
勝手に使うわけにはいかないが、試験的に使っていないXPのフォントを一時的にお借りする。

◆設定方法(CentOS-6の場合)・・・多分設定はLinuxであれば同じかも。

1.先ずはwindowsのCドライブ内のwindows>fontsを開き、MS明朝、MSゴシックをコピーして保存する
2.新しいホルダーを作る。名称は「fonts」とする
3.この「fonts」ホルダーの中に、「jpa-msgothic」と「jpa-msmincho」といホルダーを作る
4.このホルダーに、1で保存したファイルを各ホルダーに入れる
5.完成した「fonts」ホルダーをLinuxの自分のhomeホルダーに移す
6.ホルダーを右クリックして「名前の変更」を表示させて、「fonts」から「.fonts」にする(前にピリオドを付ける)
7.完成
※名称変更でピリオドを前に付けるのは隠しファイルにするためのものです。

CentOS-6であれば、デスクトップ関係の表示変更は、システム>設定>外観の設定>フォントで行ないます。
FireFoxの文字変更は、システム設定>コンテンツで変更をします。

試験的に色々試してみてください。
ちなみに、作成した「fonts」ホルダーは隠しフォルダーになっているので、通常時には表示しないようになっています。
表示させたい時(削除など)は、ホルダー上部にある、「表示」をクリックして、「隠しファイルを表示する」にチェックをすると表示する事が出来ます。

この設定方法は、ubuntu系も同じかと思います。

9月 232014
 

私のパソコンの中には、未だにpentiumⅢやceleron1Gなどlinuxで使っています。
部品が壊れていない、通常に動くのであれば、何かしらに使ってあげたいという気持ちです。

ご承知の通り、マイクロソフトのwindowsは、ある一定のハード区切り、それ以降、古いパソコンへのOS提供(アップデートなど)しなくなります。このサービスが無くなると、元々穴の多いOSなのでウイルス感染やマルウエアで乗っ取られる可能性が非常に高くなり、第一線での使用は実質、不可能になります。

そこで、XPがサービス終了になる前に何点か使い方の提案をしました。

〇XPのままネット接続を切り離し、インターネットを使わないPCとする。
〇XPを削除し、Linuxをインストールする。
〇CPU等上位に交換できる機器であれば、中古で入手して新しいwindowsを入れる。

という内容をお伝えしました。

その中では、XPのパソコンでインターネットを繋がないパソコンとして使用している人が多く居ます。
パソコンで作業をするにも、すべてがネットに繋がっていないと仕事が出来ないという訳ではなくて、年賀状作成やワードやエクセルを使った資料作成、会社の持ち込み資料の修正など、逆にネットに繋がっていないという安心感があり、そのような使われ方で残っているのだと思います。

そして、Linuxを導入した人。
windowsと違い、インストール、設定と上手くいかなかった人も多いのではないでしょうか。
先ずは事前の調査をして、自分の機器にはどんなLinuxが適合するのか調べる必要性があります。
大体、ubuntu,mint,centos辺りが検討していたLinuxではないでしょうか。
上手くインストールできなかった人も、諦めずに原因を調べてみる事が大事です。
centosが無理でもubuntuなら大丈夫かも知れません。

上手くLinuxをインストールされた人も、その後どう使われていますか?

普通にXPの代わりに動かしているのか?ただの飾り物になっていないか?
Linuxはwindowsと違い、使い方が違います。もうこれは慣れでしかありません。
最初は扱いにくくても、毎日触っていればおのずと分かってくる事が多くあります。

最近では、古いPCの再利用で速く動かす事は出来ないのか?という質問が良くあります。
再利用の面では、Linux導入を提案していますが、速くするという事は難しい問題です。

難しいというよりも不可能です。

そのパソコンや部品が作られた時代は、その速さで良かった(満足していた)訳で、今のパソコンの速度と比較してしまうと、速さだけではなく、記憶領域の容量やビデオカードの性能、画像の精密、きれいさ、等が段違いで違うのです。その全てをLinuxを導入したから、とても速くなったという事にはなりません。比較対象はあくまでも、その時代のwindowsとの比較なのです。

長く使ってきたパソコンなので、手元で第二の人生を送れるように何かしらで役立てる。
そういう風に思い、労わって使うのも悪くはないでしょう。

8月 022014
 

技術者の方であれば、Linuxを含め操作方法をなるべく早く覚えなくてはなりません。
それは仕事(商売)としての職務ですから頑張らなければなりません。
しかし、普通の人が趣味としてLinux扱えるようにするにはどうすれば良いのか?
その仕事では無いという部分で精神的に甘えもあるように思います。

~出来ないなら出来ないでしょうがない。

その気持ちが優先されてしまい、難しいところに直面すると投げ出してしまうのです。

windowsという基本OSに体が馴染み過ぎていて扱いの根本の思想がこのOSになってしまている事が要因だと思っています。逆に最初からLinuxを触っていれば扱い方の基本がLinuxの思想となっているので覚えるのにもそうは難しくなかったのでは?と思う事があります。

一言で言えば、windowsの扱い方を基本としないという事です。
全てが違うという事ではありませんが、まっさらの状態で勉強するのが一番ではないでしょうか。

そのためには、毎日、Linuxを起動して端末で何かしらの操作をする。
何かテーマを決めて(ファイル共有設定をするとか)自分なりに設定をしてみる。
出来なかったら何が原因なのか?logを調べたりして考える。
設定が上手く進まず悩むことが多いLinuxですが、そこの部分を解決する作業がとても大事です。

そういった一連の作業の積み重ねで覚えられる場合が多い。
インストールをしてネットとメール程度なら何も覚えるような事はありませんが、せっかくインストールしたLinuxですから本来のマルチタスク・マルチユーザーとしてのOSとして動作をさせてみて欲しいと思います。

すると、今まで使っていたwindowsの長所や欠点、Linux長所や欠点が見えてきます。
そうなった時にはバイリンガル状態と同じで二つのOSを扱えるようになっているはずです。

諦めずに毎日少しずつ触れる。
その積み重ねが重要なんです。
少し使っただけで「使いにくい」、「分からない」なんて言う人は考え方を変えて、これから長く使えるOSにするという意識で使って欲しいと思います。

私のようなおやじでも毎日触って、2年程で何となく扱えるようになりました。
若い方であれば、その半分、1年間触れば、それなりになるのではないですか。
1年なんて長いようで短い機関です。
焦らずじっくり、自分のやり方で進んでいって欲しいと思います。