排気ガス規制はEUROに合わせるようになっています。
現在は欧州排気ガス規制であるEURO4という規格が2020年まで継続され、更に2020年以降は更に排気ガス規制がより厳しくなるEURO5に移行していく模様です。
排気ガス規制については、国内でも規制はありますが、メーカーとしては欧州の市場を見据えての販売戦略もあり、このEURO5に適したエンジン作りを求められそうです。
簡単な説明をすると・・・・
☆EURO4とは・・・
・排出ガス規制値の強化
・クランクケースガスエミッションの追加
・燃料蒸発ガス規制の導入
・耐久走行試験の導入
・OBDの導入(stage1:断線検知等)
☆EURO5とは・・・
・排出ガス規制値の強化
・耐久走行距離の見直し
・燃料蒸発ガス規制値強化
・OBD の高度化(stage2:排ガス閾値診断に基づく部品・システムの劣化検知+トルク低下検知)
※OBDとは搭載されているコンピュータの自己診断システムのようです。
現在のEURO4に適合しているバイクと言えば・・・
最近ではPCXも適合しているとの話です。
そんな世界的な環境下においてユーザーである我々バイクファンとしては、「早く4気筒エンジンのバイク販売しないのか?」という意見が根強くありますが、上記のような今後の規制強化を考慮すると4気筒バイクの発売は非常に難しい状態であると言えます。
CBR250RRも4気筒モデルで発売したかったのではないかと推測しますが、ここでRRという冠で2気筒エンジンを搭載した事は、今後HONDAはこの2気筒エンジンでいく!という事を伝えていると同時に、今後のEURO5規制についても、この2気筒エンジンを進化させていく事になるだろうと思います。
そうなると4気筒のバイクについては、将来的に400CC、またはそれ以上の排気量のバイクにも搭載するのが難しい状態になっていくことが予想されます。
特に250ccの4気筒搭載モデルについては2007.8年頃に販売が終了しており、最終のバイクでも10年経過してきており、個体数も激減してきていると想像が付きます。
先ず250ccの4気筒エンジン搭載のバイク(バリオスⅠ、Ⅱ・ホーネット、ジール、CBR250RR、GSXR250R、FZR250、ZXR250等)は大事に修理をしながら乗る必要がありそうです。欲しいと考えている人は良い個体を早く見つけて維持管理をしなくてはなりません。
そして400cc以上の排気量についても、今後EURO5を目標に定めたバイク作りの中で発売中止になる可能性も高くなってきているので、こちらも新車で欲しいという人は検討しておく事が必要です。
今後のバイク社会については、車同様に燃費と排気ガスのクリーンさ、騒音問題など環境に見合った性能が求められてくると考えられます。
どれもこれも同じようなエンジンと外見になってクソ面白くないバイクになる可能性が非常に高い。
バイクにも20年以上前の車体には税金が2倍になるとかの意地悪が心配になります。
新しい仕組み、システムが出来ないのか?と思いますが、出来たとしても精密なエンジンを作るという事は今後しなくなって、メーカーも利益追求、デザインも金太郎飴、車と同じような流れになりそうですよね。
エンジンを掛けた時の音、オイル、ガソリンの焼けたような匂いが好きな人は段々と少なくなっていくんでしょうね。