今日はある会社から急にネットワークが繋がらなくなったという一報を受けました。
ネットも印刷もファイルも見れないとのこと。
ネットワークが急に繋がらなくなるのは良くあるケースですよね。
特に気候が暑くなってくる時期になるとルーターが熱を持ち過ぎてしまい、固まってしまうというケースが多い。
一度、このように固まったルーターは2.3度と固まる事を繰り返す。
ダメダメルーターとなってしまいます。
ルーターの置き場所にも問題があります。
机の下の埃っぽいところに直に設置してあったり、棚の奥に置いてあったりすると、風通しが悪く熱が滞留してしまい固まり易くなる。
ルーター正面のランプ類は見易い場所、向きに置くべきだと考えています。
私の感覚では、安っぽいルーターは調子が悪くなり易い気がします。
値段もそこそこの物を選ぶべきではないでしょうか。
そして今回の件もそのように思っていましたが・・・・・。
先ず、問題となったのはルーターが見当たらない。
PC周辺、サーバー周辺、HUB周辺に無い。
配線を辿るが、LANケーブルは壁に繋がっている。
一体、この壁ソケットはどこに通じているのか?
会社の従業員に聞いても誰一人分からない。
こんな事あるのか?と一瞬思いました。
何気なく配線ボックスを開くと・・・そこにありました。
HUBとルーター、光のボックスが箱の中で繋がっています。
しかし、熱を持つ機器をこんな配線ボックスの中に入れるとはどういう神経なのか?
これでは熱がボックス内に溜まり、結構な温度になっていただろうと推測できる。
とりあえずルーターを再起動してみる。
ボックス内のHUBも同時に再起動。
パソコンを借りてpingを通してみるが何か変だ。
75%ロスと表示される。
何度かpingをやってみるが、不通の時と75%ロスと交互に表示される。
この時点ではネットワークは繋がっていない状態である。
勿論、インターネットも使えない。
pingも通らないのでブラウザでルーターの状態も見れない。
頭の中で考えると、「この75%ロスがどうみても怪しい」と感じる。
普通であれば100%ロスになるはずである。
ルーター本体のランプを見ても怪しい点滅等は無い。
しかし、見ていない個所がもう一つあった。
事務室内のHUBである。
壁に配線が繋がっている手前にHUBがあったのを思い出した。
HUBをチェックすると、LOOP警告のランプが点滅しているではないか。
LOOPと言えば堂々巡りになっている通信があるという事。
HUBに繋がっているLANソケットを一つずつ抜いて確認をしていくと、消えた。
その線を辿ると同じHUBに刺さっている。
これがLOOPの原因になっていたのだ。
従業員に話を聞くと、午前中に掃除を行った、その時にこのHUB周辺も掃除した際に一本ケーブルが抜けていたのでHUBに差し直したとの事。
元々は、以前使用してたパソコンがあって、廃棄した時にケーブルだけ残しておいたらしい。掃除した人がそのケーブルが抜けたと勘違いをしてまた差してしまい、HUBからHUBへのLOOPになってしまった。
不要なケーブルはHUBから抜いておくという事が必要なようです。
HUBにLOOP検知ランプが無かったら、まだ現地で一人悩んでいたかも知れません。