アメリカ大統領選挙の時に嘘のニュースがネット上に氾濫し、候補者であったクリントン氏が落選してしまうという結果となりました。
嘘・デマのニュースについては、今から始まった事ではなく、古くは「そういう情報がある」とか「そういう噂が流れている」とかソース元が不確かな曖昧な情報でした。
しかし、今回はネット上にそれらしく情報を公開し、閲覧する事によって嘘ニュースを作る人達に利益がもたらされるという事があり、嘘ニュース製作者達が増加してしまった。
色々なデマ・嘘ニュースが配信されている国や地方名はテレ番組でも紹介されていましたが、田舎町の若者が10分程度で考えたデマ・嘘ニュースを記事にして稼いでいるという内容でした。
ネットは全世界が繋がっているので、このデマの拡散は早い。
人から聞いた「噂話」からネット上にそれらしく書いてある「本当の記事っぽい」内容に、スマホを見る程度の人達は信用してしまうのである。
ネット上には前から適当な記事を書く人も多く、話半分で読んでおくのがいい。
それが、書いてあるのが真実だと思い込んでしまい、人から人へと拡散していく。
情報詐欺というべき事なのか。
詐欺と言えば、ショッピングサイトで商品をとても安く販売している偽サイトもあり、お金を振り込んでも商品は届かない(当たり前の話)とか、本家本元の企業のサイトそっくりに作ってあり間違えてしまうケースもある。
問題なのは、「その記事やサイトが信用性あるものなのかどうか」の個人判断が出来ていない事である。ネット上では「疑ってかかる」くらいのタイプで丁度いい。
その個人判断できないのが、子どもではなく大人でも多いという事が問題である。
前述のアメリカ大統領選では、個人の足の引っ張り合いのようなスキャンダラスなニュースで支持率を下げる手法が多く見られました。
自分の支持率を上げる工夫よりも、相手の支持率を下げる工夫をしている事が良い事なのかどうかです。人の悪口や噂話は家政婦が見たではないが、中年女性が三度の飯よりも大好きな事ですよね。それにまんまと引っかかってしまったという事になります。
問題なのは、その嘘・デマニュース記事を自分の利益のために作っている人達がいるという点です。自分たちの権威や知識を見せびらかしたい技術をもった人達ではない。どこにでもいる学生であったりする。
風潮として「仕事が無い」、「給料が安い」というところから始まっていると考えられる。
特に若い人程「楽して金を稼ぎたい」という思いが強く、悪い事であっても「自分の稼ぎだからしょうがない」という意識で行っており、悪(罪である)という意識は全くない。
日本では戦国時代に隣国の大名を貶めるような噂を流したりしてのし上っていくような事ありましたよね。戦国時代にはネットなんか無いし、全てが人から人への伝達方法や大名側近の告げ口とかで嘘・デマが伝わっていく。
罪もない、優しい、民思いの大名が嵌められたりしたんでしょうね。
そんな嘘情報で「お家とり潰し」なんてなったら死んでも死にきれないですよ。
それが今は、スタイルを変えて存在しているという事です。
ただ、前から言っているが「ネット上には本当も嘘もデマも氾濫している中で、自分で正しい情報かどうか吟味してゆく」という事が必要です。
その吟味するという意味は、科学的な根拠であったり、記事のソース元であったり、ライターであったりする訳です。
もしかすると隣国で戦争が起きるかも知れない。
そんな状況下である事も考慮して正しい情報を得るようにしたい。