中古品の下取価格と販売価格

今日のニュースでブックオフの経営状態が思わしくないという記事がありました。

ブックオフはこのところ社長の交代が何度かあり、それでも経営は上向きになっていない。
経営状況が思わしくなくなると銀行やコンサルタント会社から経営者が派遣されてきたりしますが、それでも良くならない要因って何でしょうか?

要因はひとつではなく、複数の要因が重なり合って出来ていると思います。

ブックオフ(以下、BOFとします)は100円(108円)で文庫本や漫画本が買える事で重宝がられ、沢山の町に出店しています。途中から家電から衣服まで扱う総合中古屋的な店となりました。

先ず、ここで失敗のような・・・

知識の無いバイトが中古家電の価値が分かるのかどうか。
1.2週間の研修で機械物の知識が得られるのかどうか。
他人が着た服を沢山の人が買うのかどうか。

この知識と言うのが問題ですよね。
初代の社長さんは、中古本を安く流通させる事を考えて起業した訳で、今までの中古本屋さんの勉強や調査はしていたはずです。

その社長さんの傍にいれば、必然的にそのような知識を身に付けられたと考えます。

しかし、色々な地域に出店をはじめてバイトや社員のスキルが上がらないまま店の運営を始めたのだと思います。すると何も知らない良く深い社員は、「中古の本売るのだから、中古の家電やパソコンも扱えばいいのではないか?」なんて軽く言うんですよね。

社員やバイトにそんなスキル無いでしょう。
そこで精神論「やればできる」みたいな。

そうなって、母屋(中古本)の経営まで怪しくなってくる・・・。

こういうのをことわざで、「軒下貸して母屋取られる」と言います。
スキルの話をしましたが、後から来た経営者も同じ事。
この業界が好きで色々と知っているとか、中古を買うのが趣味とかいう経営者居ないでしょう。
逆に「そんな他人が使った中古品なんて使えるかよ!」と考えるタイプではありませんか。

最近の店作りを見て思う事は・・・・

店の配列をちょこちょこ変えてばかりで探すのが大変。
漫画本中心的な配列。
108円以外の本の値段が高い。

そして一番の問題点は・・・・買取価格が安いという事。

古い本で汚れているとか書き込みがあるとかならまだしも、何も基準が無いような、1冊5円とか10円ではその内、誰も下取りに持って来なくなりますよ。

108円で売っている本ならば、30円前後でもよろしいんじゃねぇ?
加工するのに20円かかっても50円の利益があります。
粗利益100%ですよね。

それが、1円とか5円で仕入れ、108円や200円とかで販売されるのを売った人が見たら、それりゃぁショックですよね。

中古CDの主であるDISKユニオンさんでは、CDの価値がレーベルとか帯の有無とかできちっとデータ化されていました。だから素人の人が買取をしても大よそ近似値の値段が出る。

もちろんBOFにもデータ化された下取り価格表は存在するのだろうが、入れ替わるバイト、社員がそこまで目を通して理解しているとは思えない。本の種類も沢山あり、初版、再版の価値があるのかどうか。CDやレコードと違って本にはそんな価値があるように思えないですよね。

経営が悪くなった要因は、色々な中古品に手を出し過ぎ。
そして、本業の中古本の扱いを疎かにした。
文化レベルの低い地域に出店した。
経営者・社員・バイトの知識レベルの低下。
買取価格の適正化

不要な贅肉を切捨て、本業のみに切り替えるのが一番ではないですかね。

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