銀行で年功序列の雇用形態を止めて能力主義にするというニュースが出ていました。
えっ!今頃に!と思う人も居れば・・・・
本当かよ!と思う人もいるでしょう。
時代の流れ的には昭和の時代が終焉したころから一般企業は能力主義に移行していったと思います。
よ~く、よ~く考えると、ここからが日本の雇用が崩壊し始めたと考えています。
日本って雇用形態が終身雇用で年功序列だったから良かったんですよ。
ニュース記事のコメント欄を読むと歓迎する意見と否定的な意見がありますが、私はもちろん否定派です。
終身雇用で年功序列だったから、大した能力が無くても真面目に仕事をしていれば、小さな家を買え、大した金額ではないが退職金ももらえていた。
それが能力主義になったら、どうなるのか?
若くて能力もあり、やる気もある人材ってどのくらいいるのか?
このような人材を育てていくのも企業の仕事でしたよね。
今は「即戦力」という馬鹿げた事をほざいている企業が沢山ある。
一言で言えば、「良い人材を育てる」行為を放棄した会社である。
そんな会社が能力主義といい、給料を上げない、人を切り易くしているだけの話だろ。
私の知ってる企業で能力主義と称してやってる会社で若くから高給取りの人は誰も居ない。
人がコロコロと入れ替わっているだけである。
賛成意見の中では・・・・・
一日仕事をしないで給料をもらっているおやじがいるとか、云々。
今、若いあなたも将来的にはおやじになるのではないか。
その時に、能力主義でずっと仕事続けられていると思いますか?
「俺は若い頃沢山成果を出したから当たり前だ!」と思うでしょう。
でも、今、成果出せないなら辞めてください。の世界です。
一日、仕事しないで給料をもらっているおやじも若い頃は沢山の成果を出した事で今の地位があるのかも知れません。
それを支える事自体を放棄するのであれば、自分がその位置になった時も同じ境遇になるという事を理解しておく必要性があるのではないか。
ちょっと位、同年代よりも多い給料をもらったところで、いつ首を切られるか分からない不安と闘いながら仕事をしていかなくてはならない。
これって仕事以上に苦痛ではありませんか?そんな事ばかりを考えていると、20年、30年ローンで家を買おうという人は誰も居なくなるでしょう。
能力主義とは、金持ちが考えた、中流、下流の人間たちによるパイの奪い合いだけだと思う。
経営者にしてみれば、なるべく給与は支払いたくない。そう思ってますよね。
能力主義って誰が成果を見極めるのですか?
神様が決めるのですか?
能力主義と称した組織では、自分の事しか考えない上司がいて、そんな人に評価されるんですよ。やってもやっても大した評価がされずに自分の手柄になっているなんてザラですよ。
黙って黙々と仕事をしている人は今後、日の目を見ない世の中になる。
寡黙に仕事をし、俺が俺がと出しゃばらない性格の人は損な社会になります。
日本には職人のような人から技術を学ぶという機会が少なくなっていく。
アジア圏の中でも学力が落ち、能力主義から外れた非正規の人間が多くなる。
そして弱者保護と言っても限度がある。
日本に居ながら、働きに来ている外人さんの方が裕福になる。
おいおい、一体どうなるのか?
皆さんはどう思われますか?