ストレスチェック制度について

投稿者: | 2015年12月3日

12月1日から導入が決まった「ストレスチェック制度」はご存じですか?

これは、会社等に努める社員、職員にストレスがあるかどうか?調べる検査です。
実施いなくてはならない会社や企業は、社員、職員が50名以上のであること。
この社員数以下の場合は任意という事です。

以前から、うつなどの精神的な病気にかかっている人は多く、実際には健全に見えても実は病んでいる人が方が多くいると考えられています。うつという表現ではなくてもうつに近い人、いわゆる予備軍の人達も入れれば圧倒的な数になるのではないかと思います。私の周辺でも、何人か「そうかな?」と思える人がいます。

今までは健康診断の一部として取り入れていた会社はあったようですが、この診断はおまけ程度のもので、結果的にはその診断によって本人に治療を施すような指示等は無かったようです。

今回のストレスチェック制度は、会社・企業の義務として実施されるので、健康診断のおまけという事ではなく、独立した検査として考えるべきです。

しかし、なぜ急にこの制度を導入する事になったのか?疑問です。
制度を導入する前に「何でうつや精神障害を患う人が増えたのか?」考えるべきで、問題の全て個人が対象のように扱われるというのもいかがなものかなぁと思う。

要因は、会社環境や家庭環境、食生活などによっても変わる。
自分の言いたいことを言える人、我慢している人、その人の性格にも依るが、あまり人の事を気にしない人はストレスが溜まるような事は無いように思える。

私は謙虚なんで、自分から言いたい事を言える性格でもないし、どちらかというと、温和であまり喧嘩なんてしたくない、言い争いだってなるべく避けたいと思うような性格です。しかし、ストレスに潰された事は無いし、精神的にうつになった事もありません。

優しい物静かな人間だからといって精神病になる訳ではない。
逆に精神的に頑丈そうな人がなったりする事もある。

心の闇はその人しか分からない。

そして、ストレス自体の要因が会社自体や職責によっても左右される。
今流行のブラック企業とかであれば、ストレスを溜めている人も多くいるだろう。
立場的に上から言われ、下から言われる中間管理職もストレスが多い。

会社も、このような人達をそのままにしておくよりも、きちんと診断をして本来のパフォーマンスを出してもらった方がお得な訳であるが、自分の考え方だけではなく、置かれた環境が問題の場合には個人努力でどうしようも出来ない事もあるのは事実。

ストレスチェック制度では、検査・診断した内容は本人以外伝わらないようになる。
その検査結果で本人に被害が及ばないような配慮がなされている。
しかし、医師や看護師の実施者から内容を聞き出そうとする経営者もいるだろう。

その結果、正直な検査診断を躊躇ってしまう。
正直に自分自身をさらけ出すと損をする事になってしまうからだ。

そうなると制度自体、実施する意味がない。

そういう悪い会社、経営者には必ずきつい処罰が必要だろう。

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