町の唐揚店にみる流行りと廃り、そして消費者は・・

投稿者: | 2024年6月6日

唐揚げ屋さんが一時、凄い勢いで増えましたが、最近は急にお店が閉店していたりと廃れてきました。

どうして廃れたのか?

店が増える時期がコロナの流行と重なり、家で食べられる安い弁当の中でもボリュームがあって美味しいというイメージが強かったからでしょうか。

先ず、唐揚げが嫌いという人は少ないでしょう。

ただ、揚げ物でしかも味に慣れてしまうと急激に飽きる食材であるのも事実です。

私の会社の近くにも唐揚げ専門店が2件ありました。

1件は大きな交通量の多い道路に面している店です。
もう1件は駅まで続く一方通行の道沿いにあります。

最初に交通量の多い道路沿いの店が閉店しました。

もう1件の駅までの一方通行の道沿いにある店はまだ営業しています。

ただ、状況を見ていると以前のようにお客さんが頻繁に来ているという風には見えません。
特に昼の時間に客数が減っているように見えます。

この店の唐揚げは○○賞を受賞とか書かれています。

唐揚げは非常に大きく、当初はしょうゆ・ニンニク味と塩味の2通りありました。

塩味は何となく、ケンタッキーFCに近い味でした。
しょうゆ・ニンニク味はご飯と一緒に食べると丁度良い感じです。
それだけ食べると少し味が濃い感じがしました。

この店の唐揚げの大きな特徴は・・・・

1.肉のサイズが大きい事
2.味付け
3.お弁当のご飯の量が無料で調整できる(大盛・特盛も普通の金額で選べる)

という事でしょうか。

夕飯の時間などは皆さん(女性も)が特盛を選択していました。

きっと一度に食べず、半分にして翌日の主食にしていたのではないでしょうか。
そんな状況で繁盛していました。

それから1年が経過する頃には客がどんどん減っていきました。

どうしてでしょうか?

値段も手頃で量も調整できるのに・・・。

そこで私は久しぶりに唐揚げ弁当を買ってみる事にしました。

げっげっ!

肉のサイズが小さくなっている、そして特盛をお願いしたのご飯の量が非常に少ない。

最初の頃のイメージとは随分かけ離れています。
値上げをしたのか分かりませんが、量やサイズを減らずのは実質値上げと同じことです。

その上、鶏肉の揚げ方が雑になっているような気がします。

メニューも塩・しょうゆ味以外にカレー味とか他のメニューも増えていました。

ただ、こうなると次回も買おう!という気にはなれません。

お客は最初の良いイメージで店に来る、それが以前と同じなら安心するが、少しでも?が付いた時には離れていくのだと思う。

最近ではラーメン店の閉店も多くなってきた。

多分、要因は唐揚げ屋と似ているような事だと思います。

オープン時の味と量を守っていれば、ここまで廃れたりはしていなかったのではないでしょうか。

唐揚げ店の経営者はきっと・・・・・・

お客なんて黙っていれば肉を小さくしたり、量を減らしても分からない、だから店のオープン当初は利益を減らしても味と量で勝負をして、慣れてきたら量やサイズを少しずつ分からない程度に減らして行けば、利益率は高くなっていく・・・。

そう考えたのかも知れません。

それが唐揚げへの飽きと同時に訪れた訳です。

もう一気にお客さんは来なくなりますよね。

あぁ~、肉を小さくしたり、ご飯の量を減らさなければ良かった・・・・・。
と反省しても後の祭りです。

一度、信用を失うともうアウトです。

この店もいつまで続くのか・・・・。

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