私に読んで頂いている方からメールがあり、「自宅サーバーを安く作りたいのですが、今出ている商品なら何を選びますか?CPUにはこだわりはありません」という内容です。以前にAMDのC60で自宅サーバーでGoGoという記事を書きましたが、選んだ部品も今販売されている商品で案を作ってみました。一つの選択肢になってもらえればと思います。
Linuxでサーバーを作るのも、やはり自作された方が一から作り上げたという気持ちになりますし、初めて自作される方はパソコン本体の中身の構造も理解出きるので、メーカー製品を購入してサーバーにするよりも、パーツ単位で購入し、組み立てた方が後になって部品を交換して性能をアップさせたりする事も可能になります。
選択した部品は、その後にデスクトップとしても活用が可能な物を選びました。
◆選んだ商品はこちら◆
◆部品代合計金額 26,832円
◆私のコメント(選択した理由)◆
CPUはLGA1155で一番安いCPUですが、ATOMやE350よりも処理能力は高いし、後々、交換も可能です。CentOSやUbuntu,Scientific-LinuxをCUIで使用するなら充分な性能だと思います。MBについてはH61のチップセットであれば安価に購入出来ると思うので、選択したASRockで無くても良いと思います。メモリは2GBでも大丈夫ですが、Xを使う事も考慮しての4GBにしました。最近は1600のメモリも出ていますが、MBによっては1333までしか認識しない物もあるので購入する際には注意してください。ハードディスクについては、サーバー用途で500GBは充分な容量ですが、デスクトップも使ってみたいという人は1TBとか選んでも良いかも知れません。ケースは私がATOMサーバーで使用している物と同じで、150Wの電源が付いています。2年連続稼働させていますが故障は無いし、組み立ても作業し易いと思います。音も静かです。DVDスーパーマルチドライブですが、サーバー用途であればインストールの時だけ取り付けて、終わったら外しておいた方が壊れないかも知れません。ケース内の空間も広がるので空気の流れも良くなり温度も下がると思います。
この仕様で新品部品を使って27000円弱ですので、コストパフォーマンスは高いのではないでしょうか。足を使って身近なPCショップの投げ売り商品を探したりすれば2万円前後でも作れる可能性があります。この金額よりも安価にしたい場合にはメモリを4GBから2GBにする、HDを500GBから320GBにする、CPUを下げる(celeronの下位)方法もあります。
どうせサーバーを作るなら、自分で作って出来上がった物は格別だと思います。
仏像に例えると、自分で木から彫って魂も入れるという事になります。
愛着の度合いが違います。
自作サーバーを検討をされている人の参考になればうれしい限りです。