※初めて読まれる方は、前記事の令和時代のバイク中古車の選び方について その①を読んでから本記事を読んでいただけると分かり易いと思います。
その①で先ずは焦らずに欲しいバイクの良い所、悪い所を調べてみようというところまでお話をさせていただきました。
特に若い方は「直ぐに乗りたい」、「早く購入して友達と一緒に走りたい」という欲求に負けてしまい、「まぁ、これでいいか」と容易に納得してしまうケースが多いと思います。
そこは客観的に、冷静になって良いバイクを選択するために我慢して調査する事も大事であるという事でした。
バイクは自転車と違い、調子が悪い、壊れている、部品を替えなくてはならない等で思ったよりも費用がかかります。
特にエンジン系であれば不安でツーリングに行けず、途中で止まってしまったりと嫌な思いをする事もありますし、修理費も場合によっては高額になる事だって考えられます。
★大事なのは外装よりもエンジン?
バイクはその特性上雨ざらしで保管されている車両が多い。
雨に濡れても平気と思っているが、やはり濡れてしまえば錆びが出たり、メッキがくすんでしまったり、湿気で至るところがダメージを受けてしまいます。
やはりバイクでも雨ざらし状態だった車両はなるべく避けたいところです。
でもどうやって確認すればいいのか?
私の場合には・・・・
①ネジ穴の錆びがあるかどうか
②ゴム類の痛み・劣化状態
③メッキ、アルミ部分のくすみ、白錆び
①の場合には、エンジン周辺のネジ類が錆びていないかチェックします。
ネジ穴の中に水が溜まっていた場合には赤錆が出ていたり、ネジが傷んでいます。
②ゴム類は防水で使われている部分も多くあり、濡れている時間が長いと弾力性が無くなり、ひび割れ等を起こしていて、防水性能が下がっています。
③雨に濡れている時間が長いと、アルミやメッキの銀色部分にブツブツのような錆びが出たり、ホィール等のアルミ部分は皮膜の塗装が剥げてしまい白錆びが浮いている場合があります。
部品が交換されていたり、再塗装されていたりすると元の状態が分からない事がありますが、①のネジ部分の錆びを見ると、このネジまで交換されているケースは少ないのでおおよそ判断が出来ると思います。
そして絶対に見なくてはならない場所があります。
それは燃料タンクの中です。
キャップがしてあっても内部に錆びが発生します。
これは、ガソリンタンク内部の温度が上がりガソリンから水分が蒸発して内部に結露として張り付き、それが錆びて内部に落ちてゆき、キャブレターを詰まらせる要因となってしまうのです。
状態が悪い燃料タンクであれば、内部錆びて穴があき、ガソリンが漏れる事もあります。
非常に危険です。
そしてもう一つが、燃料タンクの底に水が溜まってしまっている場合です。
水はガソリンよりも重たいので底に蓄積されていきます。
長い間、燃料タンクの底に水があれば、やはり底部が錆びてきます。
錆びると同じくしてガソリンに水が入り込みエンジンが調子悪くなるようになります。
水がキャブレターに溜まってしまうと、アクセルを吹かしても吹き上がらずストールしてしまいます。
私的には、燃料タンクの錆びはバイク故障の根源だと思っています。
燃料タンクが錆びてしまい、ガソリンが染み出ている場合、バイクが非常にガソリン臭くなります。
キャブレターをいくら調整しても燃料タンクが錆びていたら何度直しても詰まりますよね。
だから、燃料タンクの内部の錆び、底部の水、を確認してください。
錆びていても、安易に「錆び取りすれば良いんだろ!」と思わない方が良いです。
一度、発生した錆びは全てを取り除く事は出来ないので必ず再発します。
また、一度錆び取りをしたタンクは鉄板が薄くなっており、穴も開きやすい。
燃料タンクの塗装表面にブツブツが出来ていたら、そこはもう錆が浮いている状態です。
燃料系の故障の要因となる元は燃料タンクです。
また長くなりましたので、その③に続きます。