前にアメリカかどこかで、3Dプリンターを使って拳銃を作り、その設計図をネットで公開して、3Dプリンターがあれば誰でも作れるというニュースがありました。こんな話は日本ではまだまだ先の話と思っていたら、作って逮捕された人がいます。
ニュース記事は・・2014年5月8日 19:39
■海外サイトから設計図をダウンロードしていた
神奈川県警などでは2014年4月12日、拳銃の設計図データも載せた動画などの情報を元に、居村容疑者の自宅を家宅捜索したところ、プラスチック製の拳銃のようなもの5丁を見つけて押収した。県警科学捜査研究所で鑑定した結果、実弾を装填した場合、このうち2丁に殺傷能力があることが分かった。自宅からは弾丸は見つからなかったが、鑑定で厚さ2.5ミリのベニヤ板に向けて撃ったところ、10枚以上を貫通したというのだ。3Dプリンターで作った拳銃が押収されたのは、国内で初めてだといい、武器等製造法違反の疑いでも捜査している。
調べに対し、居村容疑者は、モデルガンの延長で考えていたといい、「違法とは思っていなかった」とした。しかし、「拳銃と認定したのなら逮捕は仕方ない」とも供述しているという。銃を作った理由については、ツイッターなどで、弱者や女性が身を守るためには銃の所持が必要だとして、「銃を規制する社会に対する挑戦」だと独自の主張をしていた。
県警の薬物銃器対策課によると、拳銃のうち1丁は、米国の非営利団体が13年5月に設計図をネット上で公開したリベレーターと呼ばれる3Dプリンター銃になる。当時は、日本からも6万件以上がダウンロードされる騒ぎになっており、居村容疑者もダウンロードしていた。
あたらしい物作りが出来る3Dプリンターもダークな使い方をすると規制されると思います。
しかし、アメリカでこのような話があって、将来的に同じような事が起きる事は日本の警察を含め承知していたはず。それが実際に作った事で事件となり、はじめて対応していくスタイルはどうなんでしょうか。ましてはその設計図を日本から6万件もダウンロードされていたら、あればあったで作りたくなる気持ちも分からなくありませんが、「銃の所持は必要」とは思っていません。日本がこれだけ安全安心に生活できるのは銃が無い社会だからです。
ただ、弾が無ければ発射できない。
弾が無いプラスティック製のオブジェは、拳銃なのか。
何にも知らない規制を掛けたがる人達は、購入時に名前や住所、連絡先などで登録制にさせて、何か事件があった場合にはそのデータを基に捜査する対象となるのでしょうか。所持しているだけで疑いを掛けられるのも御免です。管理側にすれば購入者は全てDBで管理される事になるでしょう。そのDBはいわゆるプラスティック拳銃作成可能者DBと名前が付けられ管理されていたら犯罪予備軍みたいなもんです。
新しい製品や将来的に個人でも物作りも可能になる3Dプリンターをダークな意思の無い使い方をして欲しいと思います。それに所有しているだけで、犯罪予備軍になるような登録、届出制もどうかと思います。