私は現在63歳になる少し手前です。
父親は他界して、母親はまだ健在ですが痴呆症を発症しており妹が面倒をみています。
最近は介護施設にお世話になっており、一時の大変さからは解放されつつあります。
そして私ですが嫁さんの母親(所謂婆さん)とも同居しています。
年齢は95歳になります。
お婆さんはだいぶ前から痴呆症を発症しており、少し前の事を覚えていない状態です。
このところ足腰が弱くなり歩くのも大変な状況になってきました。
お婆さんは介護施設にお世話になっており、週に3日お泊りをして帰ってきます。
その他の日は家で介護も食事もしなくてはなりません。
お婆さんはレビー小体型の痴呆症で、時々、幻覚が見える事、そして体が左右どちらかに偏るという症状が出ます。座っていても右側に傾いていく事が多い。
幻覚としては、玄関先に帽子を被った人が見えるとか、子どもが家の中に居るとか急に言い出したりします。
痴呆症になりたくてなった訳ではないでしょうが、やはり痴呆症になると前の性格が消えていくような気がします。隠れていた個人の欲求やわがままがどんどん出てきます。
食に関しても同様で、今まで嫌いだった食材を急に食べだしたり、お腹が空いて空いて仕方無いようで台所周辺を徘徊したりします。
何となく獲物を求めているゾンビのようです。
自分の親、嫁さんの母親と痴呆症の人を見てきた関係からか仕事をしている中で、「この人、ちょっとおかしい??」と感じるケースが最近多くなりました。ちょっとした痴呆サインと言うのでしょうか。
人生100年とか訳の分からない事で65歳過ぎても働かなくてはならない人が増えた。
自分では体が健康だから・・・と言っているが脳みそはどうなんだろう。
委縮したりしているのではないかと思います。
国は70歳過ぎても働かせたいという意向がある。
しかし、怖いのは一見、健常者に見えているが痴呆の初期段階の人が結構多くいる。
そんな人が70歳過ぎて75歳まで働く事になったらどうなるんだ?
ちょっとした間違いならいいが、人の命を預かっている運転の仕事等は70歳を過ぎたらしない方が良いと思わないか?
その事が原因で死亡事故が発生しても、自己責任、個人の負担です。
国は高齢者を働かすのであれば、健常者なのか痴呆予備軍なのかある一定の年齢になったら検査をすべきだと思います。そこで予備軍のグループになった場合には、年金支給も早めてあげる、仕事もそこで終わり、隠居生活にする等してあげた方が人間的ではないかな。
何でも増税・増税で年金支給を段階的に遅らせる方法だけではまずいだろう。
それとも障害者と同様に痴呆症の人も雇用するように仕向けるのか?
若者が少なくなっていくので支える側もゾンビだらけでは大変である。
人様の迷惑にならないようにしたいと自分では考えているが、痴呆になればそんな事も忘れてしまうかも知れない。
そろそろ安楽死の事も社会全体で考える時期に来ていると思う。