首都大学東京 –          おやじdemo_CentOSを使う
2月 032015
 

もう皆さん、ご存知かと思いますが・・・・・・

首都大学東京で10万通の迷惑メールが配信されてしまいました。
少し前の記事で、NASが外部から接続できるというニュース記事について書きました。

◆記事はこちら ⇔ ネットワークのファイル共有設定はローカルが基本

今日発表があったニュースでは、迷惑メールが配信されたのが確認されたのが1月27日で、前の問題となったのは1月21日前後です。NASの共有問題から、それを修正したはずではなかったのか。

◆今日のニュース記事の一部引用です。

1月27日16時に学術情報基盤センターが当該NASから大量にメールが送信されていることを検知。NASをネットワークから切り離して調査したところ、15時06分から16時37分の間に約10万通の迷惑メールが送信されていたことが分かったという。NASはFTP共有を無効にしていたが、管理者パスワードは初期値のままであり、格納されていた650人分の個人情報を含む電子データにはアクセス制限をかけていなかったという。

NASと言っても中にはCPUがあり、メモリがありLinuxで動いていると考えられます。
という事は普通のLinuxマシンと変わらない。

しかし、この管理者は何をしていたんでしょうか。
問題が発覚してから1週間、セキュリティ面の検証や今までデフォルトだったパスワードも変更するのは当たり前のように思いますが・・・。

特に大学や企業では沢山人の情報が入っている。
いつものように個人情報にはアクセスされていないという表現となっていますが、迷惑メールを配信する輩が、そういう個人情報に手を付けないというのは考えられないと思うのは私だけでしょうか。

個人で自宅サーバーを管理していると、一日にどのくらい外部から侵入しようとする奴等がいるのか分かります。自宅サーバーであれば、個人情報は入っていないので、あくまでも踏み台として使いたいという事で侵入を試みるのだと思います。

外部から侵入されて、内部的にバックドアを仕掛けられていたりすると、いくらセキュリティを高め、パスワードを変更したところで、再度踏み台にされる可能性が高い。一度、OSの再インストールする必要がある。

安い業者に任せたところで、結局高いものになってしまう。
しかし、業者がこんないい加減な処理をするかと考える。
まさか、学生に作業させたりしていないですよね。

自宅サーバーを動かしている人は、自分のサーバーのチェックをしてみて欲しい。

1月 212015
 

産経新聞の記事で首都大学東京でHDDの設定によるトラブルがあったと掲載されていました。

最初はHDDの設定ミスって何?と思いました。

普通のHDDの設定と言えば、SATA設定とかAHCI設定とか、そういうパソコンの接続方法かと思いますよね、しかし、記事を最後まで読むとNASの設定ミスであった事が分りました。これはHDDの設定によるトラブルではなくて、ファイル、ディスクの共有のアクセス許可設定のミスという表現の方が正しいように思います。

記事はこちら⇔首都大学東京「5万1千人分」の学生情報流出 合格者名簿や成績など

◆記事の一部引用です。

設定ミスがあったのは課内でデータを共有する「NAS(ネットワーク接続ストレージ)」と呼ばれるハードディスク。業者を通じて昨年8月に交換した際、ネット上で一般的にダウンロードなどに使われる通信方式が有効になっていることに気付かず、外部の指摘で発覚する1月5日までの間、パスワードなしに自由にアクセス可能な状態が続いていた。

毎回、こうのような問題で気になるのが、関係者内でチェックする作業は無かったのか?という事です。全てが業者任せで、今回の接続、共有設定にしても、最初からこういう設定をします。という事になっていた可能性もあるし、本来ならば、ローカルネットワーク(社内・課内のみ)アクセス許可しておくように指示をしておくのがセキュリティ面でも当たり前のように思います。

このようなネットワーク機器を扱う会社や大学、企業は、word、excelだけの知識だけではない、ネットワークの知識、機器の設定の知識などを有した技術者を配置すべきかと思います。これは技術者という括りではなく、サーバー構築の経験者やwindows以外のOSを扱える人であれば良いのではないかと思います。

仕事場では、windowsで使うwordやexcelばかりしか扱えない人が偉そうに物申す事が多いですが、こういう輩がいても、はっきり言って用を足しません。邪魔なだけです。そこに必要なのは経験に基づいた知識です。

そういう場面で意見の言える知識経験をLinuxで身に付けておくのも悪くはないでしょう。