最近、音楽を再び良く聴くようになっています。
まぁ、映像(テレビ等)が面白くない事、見たいビデオも無い、そんな事で音楽に戻って来ているように思います。
私は現在61歳(もう少しで(62歳になる)だが、やはりロックは70年代~90年代までではないかと思う。
特に70年代のロックは色々なバンドがあり、やっている事も演奏技術も今から思えば下手くそなんだが、そこに味がある。
ロック(特にハードロック)がメタルに変わり、メタルの中でもパワーメタルやらブラックメタルやらデスメタルやらジャンルが分かれた頃からつまらなくなってしまった。
70年代はブルースを基調にした音楽が多い。
他には前置きが長いプログレッシブロックも好きである。
大体、ピンクフロイドやELPから始まって、探求していくとジェネシスからイタリア、ヨーロッパの方に辿り着く。
段々と難解な音楽になっていくのだ。
プログレッシブロックの良いところはアルバム全体に世界観があること。
キーボードを多用しているバンドが多く、ギターバンドとは違い音が多彩である。
その頃のキーボードではハモンドオルガンとムーグのシンセサイザーが有名。
このハモンドオルガンが良い音出すんだよなぁ。
アメリカではプログレッシブロックはバンド的にも少なく、強いて言えばカンサス程度であろう。
アメリカはサザンロックから本場のブルース、そしてウエストコースト等沢山の種類がある。アメリカ好きな人は結構多いと思います。
アメリカのサウンドはからっと軽く、心地良いサウンドである。
しかし、私的にはロックはやはりブリティッシュ(英国)だと勝手に思っている。
どんよりとした曇った気候の関係もあると思うが、重く、暗く、ヘビーなサウンドできらりと美しいフレーズがある。
不思議なもので最初は難解で何がなんだか分からない音作りであっても、しつこく聴き込んでいく内に慣れてくるのだ。
その難解さが良くなってくる。
自分の脳みそが音楽に慣れてくるのであろう。
これがきっと耳が肥えるという事であると思う。
今の時代に話は戻るが、その70年代~80年代に活躍したミュージシャンが丁度、亡くなるような時期に入ってきている。
訃報を聞くたびに「もう時代は変わったな」と思うのです。
ただ、変わらないのは、今でもレコードやCDで聴ける、本人の若かりし頃のはつらつとした演奏とヴォーカルである。
我々、一般市民は死んだら灰になるだけだが、どんなアルバムでも1枚出せたら、その頃の熱い気持ちが永遠に残って羨ましいと思う事がある。
今の若者には悪いが、70年代に音楽がどこに向かうのか悩みながら作られたアルバムには現代に無い良さがあると思う。
そう思いながら今晩もレコードを聴こうと思っている。