マイナンバー制度とLinuxサーバー その2 –          おやじdemo_CentOSを使う
7月 232015
 

昨日の記事は(その1)はマイナンバー制度についてのあらましを書きました。

知っている事と知らなかった事あると思います。
先ず、総務・経理の事務系の方が処理をしては対象となりますが、マイナンバー制度になって注意しなくてはならないことについては、ほとんどの人が対象となるはずです。

その注意しなくてはならないのが、配偶者が働いている方です。
それも配偶者控除を受けている、第3号保険者の人です。

今までは、適当な(ざっくりとした)年収を書き込んでいたりする人が多いと思いますが、マイナンバー制度になると配偶者のナンバーも記載して申請を出す事になるので、配偶者がもらっている給料やパート、アルバイト料が配偶者の仕事先から税務署に提出されれば、きちっとした年収が分かってしまい、誤魔化せなくなるというものです。

この配偶者控除についても、今回のマイナンバー制度における税収をアップさせるための一つの口実的な意味合いもあるので、夫が誤魔化していなくても、配偶者が夫に内緒にしていた金額も税務署では分かってしまうことになり、その件で、夫の会社に税務署から問い合わせが来る可能性が高くなります。最悪は、配偶者控除を受けれない、保険も配偶者自身で加入(パート先など)しなくてはならなくなる事が考えられます。

逆に考えると、今まである程度のパート料を払っていたが保険年金などには未加入だった企業が洗い出されて加入せざる追えない状況にもなってくる可能性があります。こちらの件数も相当あると考えています。

という事で、今回のマイナンバー制度におけるガラス張りの状況が見えてきたのではないでしょうか。普通にサラリーマンで誤魔化しの効かない人達にとってみると、悪さをしていた個人、会社から税金や控除が無くなるという話で全てが悪いという事ではありません。奥さんのパートだけが心配なところです。

マイナンバー制度の詳細はまだまだ不明なところもあります。
どんな形式の通知カードなのか?市町村での取扱いはどうなるのか?などなど。
10月からスタートなので、その辺りにははっきりすると思っています。

そして今回の事務処理としてのマイナンバーの扱いです。

先ずは勤務している従業員にマイナンバー制度についての説明会を開き、この制度についての理解をしてもらった上で、自身のマイナンバーを提供してもらう作業が発生します。

もちろん、マイナンバーが提供された時点で、他の従業員の目に触れず管理する方法を取らなくてはなりません。ここが問題で、中小の経営者の方々は結構安易に物事を考えがちですが、もし漏洩や流出という事が判明すれば、扱う担当者から総務、経理の方々、そして書類、パソコンのログまで調べられる事になるのです。

今、使っているパソコンにマイナンバーを入力してある電子データを営業用書類ファイルと一緒に保存しておくとか、社長のPCのデスクトップに保存するとかは有り得ません。なぜなら、そのマイナンバーの入った電子データに誰が何日にアクセスしたのかというログが残らなくては、後で問題が生じた時に、提出できるデータが一切無いという事になり、管理不足という事になるのです。

総務、経理担当の人は、先ずここの理解をして、経営者に説明し、納得してもらう必要性があります。問題が起きた事を考えれば、新しいパソコンを1台購入する事なんて安いものだと思います。

そして購入したパソコンはID、パスワードは担当者が使うものだけ、そしてマイナンバーを入力するソフトもエクセルではなく、アクセスなどのDBで作成して、こちらも起動時にID、パスワードを照合させれば、とりあえず二重の鍵をかける事になります。もちろん、ネットワークに接続されているパソコンでも構わないと思いますが、そのフォルダーやファイルにアクセス出来る人を特定して許可し、その上で、IPアドレス等も指定してallowにするべきだと思っています。

色々、考えるとLinux-ServerとSambaで仕組みを作った方が、セキュアーな面では優れているように感じるし、ログの管理もきちっと出来そうな気がする。・・・・専用のソフト(会計や給与)を使っている会社は、そこの会社(会計事務所とか)でマイナンバー制度に対応したソフトにヴァーションアップすると思うので、そちらと相談した方が良さそうです。

私が今回考えているのは、従業員のマイナンバーを保管するための書庫を入れる器です。

何しろ、OS代がかからず今あるパソコンで安く導入できる。
セキュリティも自分で好きな環境を設定ができる。
ネットワーク上でもallowとdenyでアクセスできるパソコンを決められる。
色々なログを保存しておく事が可能。

業者に任せず、やれる事は自分でやってみようと思う。
難しい面もあると思われるが、そこは自分の技術が進歩するために必要な努力である。

今まで遊びで構築してきたLinuxサーバー技術でやってみよう。

こんなおやじでもやれば出来る事を見せつけてやるぜ!

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