家の家内の両親は要介護になってからデイサービス(通所介護)に通っていました。
というのも最初はお婆さんの痴呆から始まり昼間の介護が大変であるというお爺さんの関係でデイサービスに週に3回通わせる事になりました。
最初の内はルンルンで楽しいらしく通っていましたが、慣れてくると段々と行きたくなくなるような感じでした。
デイサービスは朝、車で迎えに来てくれて、帰りも送ってきてくれます。
その点は保育園などと違って非常に楽です。
大体、朝9時頃から夕方5時頃まで預かってくれている。
勿論、男性の利用者もいますが、女性の利用者と比較すると8:2くらいの割合でしょうか。
男性の方が全然少ない印象です。
女性は何人か集まれば、たわいも無い会話が成り立ちますが、男性の場合には一人で新聞や雑誌を読んでいて会話を楽しむという事はあまり無いようです。
男性の場合には以前に勤めていた会社の役職や地域の自治会などの役員をやっていた等の権威的な事で自分は普通と違うんだ!という扱い難い人が結構多いと聞きます。
高齢になって介護施設のお世話になっているのに、昔の名前で出ています状態から抜け出せない人が多いんですよね。
だから、周りの人と馴染めない。
こういうタイプの人は、結局、色々な施設をたらい回しにされてしまう事が多いみたいです。
性格が穏やかならまだ良いのですが、高齢になって怒りっぽくなっている場合や少し痴呆が入っていて自分の性格をコントロールできない人も多くいるそうです。
そして現状は・・・・
デイサービスという施設自体の経営が苦しい状況になってきています。
先ずはコロナが流行して以来、利用者が一気に少なくなった。
そして介護をする介護職員の人が少なくなったのだ。
これはヘルパー(訪問介護)にも言える。
元々、介護職の人は年齢が高い傾向があり、コロナ禍により「自分もコロナに感染するかも・・・」と一気に離職が進んだのだ。
利用者の家族の中には「施設に行くとコロナに感染するかも知れない」という事で施設に行かせない事もあるという。
一時、保育園の保育士の給与が安いと言われた事がありましたが、保育士の待遇よりも介護士の待遇の方が断然低いです。
休日も保育士の方が多く、介護士は祭日も仕事です。
それだけ多く仕事をしているにも関わらず、もらう給与は低いんですよ。
これでは優れた介護士を増やすなんて到底無理な話ではないですか。
かと言って、現在ある施設は存続しなくてはならない。
安い待遇にも我慢して作業をしてくれるアジア人(ミャンマーとか)を介護士として雇用している施設も多くなってきた。
これから我々の年代の人達が後期高齢者になり介護施設を利用する機会が増えると思われるが、その時に日本の介護施設が一体どうなっているのか見当も付かない。
いや、その頃には施設で介護を諦め、自宅で家族が面倒をみろ!という流れになっているかも知れない。
介護にも介護度というものがあるが、低い介護度では施設を利用させない方向に動くと考えられる。
親がそろそろ施設を利用しなければならない年齢になってきた人、家族のように面倒をみてくれる施設なんて無いと考えた方が良い。
介護する人数が少なければ介護も雑になってしまうのは仕方無い事だからだ。
それでも自分が普段通りの生活をしたいと考えるならば、老いた親には自分がいない時に施設に通ってもらうしか方法は無い。
自分の家で面倒が見れなくなった時に施設と言う姥捨て山に捨てるという覚悟が必要になってくるのかも知れません。
しかし、将来的には、まだ施設を利用できる人は運が良いのかも知れません。
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