久しぶりに質問が来ました。
超短文で、「私にLinuxは覚えられますか?」という質問です。
差出人さんの情報は何もありません。
年齢や使用しているパソコン、Linuxを入れて何に使用したいのか?という最低限の情報があれば、それなりに答えを出し易いのですが・・・。それは無いという事で仕方ありません。
私の推測は、多分、18~30歳前後、男性、windowsをメーカー製品のパソコンで使用している。
こんな感じの人と想像して書く事にします。・・間違っていたらごめんね。
一番の課題は、本人のやる気次第でしょうか。
やる気があれば、知らない事も自分で調べ、マスターしようと努力をする。逆にそんなにやる気が無ければ、途中で投げ出すという事なんです。私も30歳台に一度RedHatを入れて、勉強していましたが、難しい設定で躓き、放置プレイをしてしまい、投げ出してしまった経緯があります。その時に逃げ出さずに、努力していれば、Linuxに対しての技術は今の知識とは段違いになっていただろうと思います。若い頃に覚えるということは、先々その知識を有意義に使えるという事が可能なのです。
仕事だって、サーバーやLinuxに関係する職種だって選択できたかも知れません。そういう意味で、若い人にはwindowsだけでは無く、Linuxをもっと使って欲しいという事を何度も記事に書いてきました。日本はwindows一色で、どの会社も行政もwindowsだらけであり、一企業のOSが世界標準のようになっている事に、いやらしさを感じています。
実際に私がCentOSを含め、本腰で勉強を始めたのが50歳前後です。
そして自宅サーバーが出来たり、メール、httpd、wordpressなど扱えるようになりました。
投げ出した時との違いは、分からない事は、専門書でもネットでも何でも調べてみる、という事です。
ピンポイントでの答えが無くてもヒント的な事は必ず見つかります。何度も繰り返し作業をする事で、コマンドやファイルの場所を覚え、何となくここがおかしいのではないか?という予測が付くようになります。そうなると作業はとても捗ってきます。
さて、「私にLinuxを覚えられますか?」の質問に戻りますね。
メーカー製のパソコンを使っている人は、Linuxを勉強する前に、用語やパソコンの仕組みを多少勉強する必要があるかも知れません。例えば、自作派の人は、部品を組立て、完成してからOSをインストールする、という一連の作業をしています。このOSをインストールする作業がとても重要で、メーカー製パソコンには無い行為です。メーカー製品は最初からインストールされているので、細かな作業をしなくても使えてしまうからです。
OSをインストールする時には、インストール先の指定(HDD or SSD)、そしてネットワーク(gateway、Localnetwork、DNS)など自分の環境を指定をして使えるようにしますが、そういう大事な作業がメーカー製品ではショートカットされているので、先ずはwindowsくらいは自分で再インストールするとかしてみるべきかと思います。これは安い中古のデスクトップやノートパソコンで試してみるのが良いでしょう。今使っているパソコンでやってしまったら、失敗すると元に戻れませんから、やらないようにしてください。
試験用パソコンは一台あると本当に便利です。
余っているパソコンがあれば、それを使ってみてください。
Linuxを覚えるためには、とりあえずインストールしてみる。
そして毎日使ってみる。という事が大事です。
答えになっているか分かりませんが、私も同様に同じ事を思っていた時期があったので、私自身が答えなのかも知れません。そのためには短時間でマスターするなんて考えずに、windowsの代わりに使ってみるか?レベルで良いのではないですか。使っていれば必然的に覚えてしまう事も結構あります。