省電力でオールインワンのITXマザーですが、皆さんは、ATOMとFusionのどちらが性能良いのか?どちらを購入しようか?と考えている人もいるかと思います。
私的には、両者どちらも好きなのですが、一長一短がもちろんあります。
共通して言えるのは、価格が安い、省電力であること。
ATOM=Intel
Fusion=AMD です。
言い替えれば・・・
ATOM=Nvidea(GeForce)
Fusion=ATI (RadeonHD)という事にもなるでしょうか。
どちらも本当に中古市場でも価格が似ているので、同じような性能と思っている人が多いかと思いますが、ちよっと違うんですね。
■ATOMの気になる性能
1,ATOMは安いシングルコアのCPU、MBもある。
2,ATOMは上位タイプのMBにはGeForce(ION)がオンボードで載っている。
3,ATOMはSATA2,メモリ4GBまでしか対応していない。USB3.0がない。
4,ファンレスで作る事ができる。
■Fusion(E350/E450)の気になる性能
1,Fusionは全てデュアルコアである。
2,Fusionは全てRadeonHDがオンボードで載っている。
3,FusionはSATA3、メモリ8GB、USB3.0に対応している。
4,ファンがあった方が無難。(無くてもケース内の空気が流れていればOK)
5,RadeonHDには動画再生支援機能が付いている。
※消費電力はFusionの方が少しだけ多い。(誤差レベル)
※価格は新品であれば、メーカーにも依るが、Fusionの方が安いと思われる。
これはあくまでも、ION(GeForce搭載)のATOMと比較した場合。
性能を見ると、ATOMは32bit、Fusionは64bitに適しています。
また、RadeonHDの動画再生支援機能がとても優秀で、HD動画のファイルを再生する際にもとてもきれいに良く動きます。ATOMの場合には、GeForceが載っているMBとしても、この機能が無いのは辛いところです。
そう考えると、ATOMは自宅サーバー向け、FUsionはデスクトップ向けというのが使い方としては最適ではないでしょうか。
サーバーにするとなれば、省電力で静音がやはり大事な要素であるし、サーバー自体に動画再生支援機能は不要ですから、ATOMのデュアルコアで安いMBを購入すれば良いはずです。あえてION(GeForce)を選択する必要性がありません。
私の場合には、ATOMーD510(CentOS6.3×86 64bit)を自宅サーバーに使用、Fusion(E350)をubuntu×86 64bit-AMDをインストールして使用しています。
最新のi5,i7などのクアッドコアでWindowsを使っている人には、もっさり感があるかも知れませんが、ゲームやビデオ編集など、ハードな使い方以外の使用であれば充分こなせると思います。
ATOMサーバーは本当に消費電力が低いのでCPUも低温動作していて、この夏もエアコンの無い部屋に常時稼働させていてもエラーや固まるなどの動作は一切ありませんでした。部屋自体が40度を越えていたと思います。
興味のある方はどうでしょうか。
ATOMの弱点はやはりグラフィックだよな。
FLV(HD)再生してると使用率80%超えちまう。
IONは性能を考えると割高だしな。
IONの値段が高すぎだと思うよ。
それにATOMクラスでゲームなんてしないのは分かっているのだから、動画再生支援を付けてしかるべきかと。
多分、Intelは、それなら、安いセレロンとかPentium買えよ!と言いたいのかも知れませんが・・。
そういう点ではE350は総合的に良く出来ていると思うよ。