キャブレター –          おやじdemo_CentOSを使う
9月 022019
 

まだ暑い日が続きますね。
バイクに乗りたいと思っても気力が・・・・。

そんな状況でバイクのメンテをする事にしました。

一番の問題であった燃料タンクです。
私のバリオスは1992年製、あれこれ27.8年も経っているんですよね。

凹みや傷は無いが内部が錆びています。
一度、錆取りをしましたが、内部の錆が外側まで出てきて塗装を浮かせ小さな穴が空いてしまっている状態でした。

この小さな穴からガソリンが漏れるため、耐ガソリンの接着剤(エポキシ)で止めていましたが、1年位で滲みが出てきてしまった状態でした。

その間、ヤフオクでバリオスⅠ型用の燃料タンクを探しておりました。

ヤフオクではあまり良い燃料タンク無いんですよね。
凹みが酷かったり、内部が錆び錆だったり、部品というよりも加工用資材という感じです。

多少価格が高くても多少凹みがあっても内部に錆の無い物を選ぼうと考えていました。
外装の傷、凹みは修理し易いが内部の錆はキャブレターと直通しているのでエンジンにも影響をします。

やっと見つけました!

落札価格は18,000円でした。
同じバリオスの赤色でお馬さんマークを付いていました。
内部も錆は無く、給油口も綺麗です。

外装は線傷が少々、凹み(上部にエクボ程度2箇所)でした。
大きな凹みではないので、これはおいおい直していきたいと思っています。

作業的には大した時間はかかりません。
ただ、中のガソリンを一時的に抜かなくてはならないというのが結構面倒です。

火にも注意しなくてはなりませんし・・・。
バイクの旧車課題は、燃料タンクの錆とキャブレターではないでしょうか。部品も少なくなってくるし、外装を仕上げるよりも先にこの2点を仕上げるのが優先でしょう。

①消耗品は部品がメーカーからまだ出る物を早めに交換する。
②錆は早目に除去して内部をコーティングする。
③冬等乗らない期間が長い場合にはフューエルワン等のガソリン添加剤を入れておく。
④バイクに乗った後は必ずガソリンを満タンにしておく。
⑤外に保管する場合は必ずシートを被せる

今回は燃料タンク交換と同時に燃料キャップの交換、コックの交換も行いました。

負圧で燃料が供給される仕組みなので、キャップが経年劣化で空気穴が詰まってしまったり、コックも錆で詰まっている可能性があった事によるものです。

もちろんホース類も新品に交換しました。

これで懸念事項であったタンク系の問題はスッキリしました。

6月 052019
 

久しぶりにバリオスの話を書きます。

このところ新しい部品を付けたりしていないので書く事も無かったのですが、キャブレターの調整だけ行いました。

それは何でか?

調整したのは、バイクが正立の時とスタンドを出して傾斜している状態だとアイドリングの回転数が変わってしまうからです。不思議な事に正立状態に戻すとアイドリングも元に戻ります。

不思議な現象に思いますが、キャブのバランスが崩れてくると症状が現れます。

バランスが崩れると言っても深刻な状況ではなく、回転数が2.300上がる程度のもので、エンストをしたり始動がし難くなるという事ではありません。

ただ、乗っていて、スタンドを出して停車させると回転数が上がってしまうのも気になってしまうので、調整する事にしました。

この症状はバリオスだけではないと思います。

調整はパイロットスクリューです。

キャブレターを外さなくても出来る調整ですが、小さなドライバーが必要です。
専用のドライバーセットが売っていますが、3.4000円するんですよね。

でも、買っておいた方が非常に調整がし易いです。

4気筒なので一つずつ調整をしていきます。
必ずバイクは正立状態にして前後の傾斜無い場所で作業する事が必要です。

忘れてはいけないのは、必ず暖気後に作業してください。

バリオスの場合には10分前後ではエンジン全体が完全に暖まっていません。
最低でも20分程走行するのが良いと思います。

家のバイク置場が傾斜していたりする場合は、どこか家の無い平坦な場所に行き調整する事が良いのではないでしょうか。

パイロットスクリューの調整方法は一度全閉してから規定数を戻すというやり方になりますが、これはあくまでも基本形の話です。

その周辺からエンジンのアイドリングが高くなるところで止めます。
それを4つ順々にやっていく訳です。

そして走ってみて、低速、高速、などどうか判断をします。
高回転まで力強くスムーズに回転が上がっていくか、低速でかぶらないか?等々自分の乗って感覚で調整をします。

調整を終えて、スタンドを出して停車させてみると、アイドリングは1500回転でピタッと安定しています。

やったね!

どうやら気温や湿度、気圧の関係で少しずつずれていくのかも知れません。
スクリューはネジなので振動とかで緩んでくるというのも考えられます。

後は、少し走行して見て、燃費がどうかで判断をする事にします。

このパイロットスクリュー調整は決して難しい作業ではないので、こまめに自分で調子を合わせるようにした方が良いと思います。

古いバリオス・バリオスⅡで異常にアイドリングが高い車体も多く見受けられます。

調整用のねじ回しを買って、車体に搭載しておくと便利ですよ。

10月 082018
 

このところ週末になると台風が来たりで天候が悪くバリオスに乗れない日が続いていました。

バイク、自転車等、乗り物が趣味の方はつまらない日だったのではないでしょうか。

私もその一人で、家にパソコンが設置出来なかった事もあり、ノートパソコンが来るまでの間はバイクを掃除したり、乗ったりする事が一番のストレス解消方法でした。

10月に入り、やっと天候も9月に比べれば良くなりました。

バイクはいつもシートを被せてあります。
雨や埃から車体を守るために付けているのですが、雨の日が多かった事もありシートをめくってみるとタンク等が湿気で濡れていました。

これを放置しておくと、フロントサスのインナーチューブが錆びて、オイル漏れの原因になります。

これがシートを被せてある状態の問題です。
雨が上がっても、今度は地面からの湿気がシート内にこもってしまう。
これが原因で色々な個所が錆びたり、曇ってしてしまうんですね。

雨上がりの天気が良い日は乗らなくてもシートを外してバイク自体を干しておかないとダメです。

私のバリオスのような古いバイクはアルミ関係(ホィールやエンジン周り、メッキ関係)に白錆が多く出るようになってしまいますので、必ずピカール等で磨いておく事が大事です。

若い人だと、バイクを乗るだけでメンテをあまりしない人が多いのですが、メンテは重要です。
バイクはエンジンを自分で抱えて走っているようなものなので、メンテ不足=事故につながりやすい。

各部品のネジ・配線が緩んでいないか?
ストップランプ、ウインカーは前後点灯するか?
チェーンは緩んでいないか?
ブレーキのフィールド、冷却水は足りているのか?
タイヤの空気圧や溝は大丈夫なのか?

などなどです。

その確認をしながら掃除や給油をしてあげれば良いと思います。

最近のバイクはインジェクションなので気を使わないようになっていますが、古いキャブレター方式のバイクはキャブレターの状態も乗りながら把握しておくことが必要です。

ガソリン臭くないか?
オイルにガソリンが混じってないか?
ガソリンタンク内が錆びていないか?
始動性は良いか?
アイドリングは安定しているか?
吹き上がりは良いか?

特にバリオス等の4気筒車はキャブレターが4基付いています。
その4つのキャブレターが詰りも無く、同調していないと不安定になります。
古い車種では、キャブレターの調子以外に燃料コックが壊れている場合があります。
負圧コック方式のキャブレターの場合、このケースが大きな問題を起こします。

負圧式はエンジンが始動するとエンジンからキャブにホースで空気を吸い込むような流れになっていて、この空気を吸い込む事で燃料タンクからキャブレターへ燃料が流れる仕組みになっています。

この制御をしているのが、燃料コック(負圧コック)です。

コックのOリングが痛んでいたりすると、エンジンが始動していないにも関わらず、キャブレターがオーバーフローして溢れた燃料がエンジンへ流れてしまう事になります。そうなると止めていたバイクのエンジンシリンダー内はガソリンで溢れ返ってしまう事になります。

勿論、こうなるとエンジンはかかりません。
エンジンがかからない=キャブレターが悪い、プラグが悪い。と思いがちですがこれは違うんですね。

この現象は日々少しずつ燃料が流れていくので、毎日乗っている人はなかなか気が付かない。ただ、「バイクがガソリン臭い」、「始動性が悪くなった」、「燃調が濃いみたい」と感じるはずです。

あまりバイクに乗らない人は、エンジン内に溜まったガソリンがオイルタンクに流れて溜まっていきます。こうなるとエンジンは始動しないというよりもセルモーターが圧での回らなくなるという現象になるかと思います。無理に回すとエンジン自体が壊れる可能性があります。

確認方法は簡単です。
燃料コックからキャブレターへ繋がっているホースを外してみる。(コックは普通のONの状態)

これだけです。

◎正常な場合・・・・燃料は漏れない(負圧が働いている)
×壊れている場合・・燃料が漏れてくる

壊れている場合には、直ぐに燃料コック自体を替えましょう!
ばらしてOリングを替える方法もありますが、古ければ全てアセンブリーで交換した方が安全です。

コックを交換したら、念のためオイルも新しい物に交換した方が良いでしょう。
ガソリンが混じったオイルでは粘度が下がっているのでエンジンに良くありません。

これから寒い時期になってくるので、「もうバイクは少し休眠」という人もいると思いますが、2.3ヶ月乗らないという事であればキャブレター内のガソリンは抜いておくのがベストでしょう。キャブレター下部にドレンの抜くネジが付いているはずです。

燃料タンクはガソリンを満タンにしてフューエルワン等を入れておくのがベストです。
満タンにしておく理由はタンク内が蒸発した水滴で錆びるのを防ぐためです。

私は、寒くても雪が降った後以外は、ワークマンのイージスを着て乗るつもりでおります。

冬は冬で寒いけど良い景色があるんだよね。

安全に安心してバイクが乗れるようにメンテナンスを怠らないようにしたいと思います。