中古車の選び方 –          おやじdemo_CentOSを使う
11月 052020
 

バイクを買う人は新車か中古車かどちらかを選択します。

私は2台とも中古車を選びました。
理由は一つです。

安く買いたかったからです。
もう販売していないバイクであったという事もあります。

バリオスを中古車を買うにしても・・・

バイク中古車車屋で購入
ヤフオクで購入
知人から譲り受ける

等など方法はあります。

今回は私の乗っているバリオスについて私の独自の意見や感想も含め記しておきたいと思います。

このバリオスは小さなバイク中古車屋で購入しました。
店主が業者間オークションで仕入れてきたバイクを整備した個体です。

購入した時は決して綺麗な状態ではありませんでした。
ただ、エンジンがかかる・走る・止まるの3点は満たしていました。

外見については、錆びやアルミの白錆び、ネジ類の錆びなど経年劣化が多くあり、一見見るときれい、近くで見ると汚い個体でした。

バイク屋はエンジンの整備がメインであり、錆びを取ったり仕上げる作業は本業から離れてしまうために中古車価格を上げずにそのままにしてあったのだと思います。
走行距離は23000kmでした。

型式はバリオスのA2型 45馬力仕様の最終型でしょうか。

バリオスはA型とB型が存在します。
B型がバリオス2であり、リアサスが2本持ちになっている型です。

A型でもA1~A6型まであり、45馬力のフルパワー車はA2型までです。
表にすると・・・

★規制前(45ps)      車体番号
ZR250-A1(1991年モデル):ZR250A-000001~016000
ZR250-A2(1992年モデル):ZR250A-016001~035000

☆規制後(40ps)      車体番号
ZR250-A3(1993年モデル):ZR250A-035001~055000
ZR250-A4(1994年モデル):ZR250A-055001~062000
ZR250-A5(1995年モデル):ZR250A-062001~

バリオスも発売されてから25年以上経過しているので、車体のチェックをして部品がスワップされていないか確認する事も必要です。

※スワップとはエンジン載せ替え、外装取替などの意味です。

私はどうしても45馬力仕様が欲しかったのでA2を選択した訳です。
ただ、40馬力と45馬力でどこがどう違うのか?と言われれば、40馬力のバリオスを乗っていないので何とも言えませんが、回転数の上がるのが速いという違いではないかと推測します。

しかし、中古車のバリオスという車種を選ぶにあたって重要なのはエンジンと外装があり、同じ金額の中古車であれば年式の新しいバリオスを選ぶべきです。

例えば・・・

バリオスA1とバリオスA4が走行距離が同じで価格も同じであればA4を選ぶべきである。
ということです。

それは同じように見えてもA1とA4では3年という月日が違います。

バイクという個体の3年間は非常に重たく大きい時間です。
雨風に打たれた時間が3年も多ければ痛みも大きい。
同じ走行距離でも車体や部品、電装、目に見えない痛みがあります。

でも、中古車は前のオーナーの愛情によっても変化しますよね。

逆に雨ざらしのA4より屋根付きガレージにあったA1の方が傷んでいないケースだってあるのです。

だから、実車確認が必要なんです。

そしてバリオスは4気筒なのでエンジンが非常にデリケートです。
始動性が悪いとか燃費が悪いとか言われますが、特有の慣れが必要です。

中古車でキャブを調整など一式やってもらっても調子が上がらない個体があります。
原因が電装関係であったり、燃料タンクに水が入っていたりと、安い中古車はどこが悪いのだか分からない状態となってしまいます。

全てをクリアにしても、結局は乗りながら整備する事でエンジンを良い状態に慣らすという事が必要だと思います。

最初はアイドリングがばらついても、乗っている内に段々と安定してくる。
エンジンも乗っている内に吹き上がりも良くなってくる感じです。

中古車なので購入しても自分が納得できるレベルにするには車体と同じかそれ以上の予算がかかる事は最初に理解をしておくべきでしょう。

バリオスに乗りたいと思う人はエンジン音が好きなはず。
アイドリング時も乗っている時も音でストレスが解消できる。

少しでも良い個体を探してストレス解消出来るまで、中古車の実車確認を怠らずに探してみて欲しいと思います。

7月 172020
 

簡単に思った事をまとめようと考えていましたが、3記事目になってしまいました。

初めて読まれる方は、その①その②を読んでいただけると分かり易いと思います。

その②で具体的に中古車のどこを見れば良いのか?を書かせてもらいました。
これはあくまでも外見を見ただけの判断によるものです。

そして一番重要な部分、それは「エンジンの状態」です。

中古車を検討されている人は、外見重視になる人が多いのですが、本当に大事なのはエンジンと周辺補器類の状態です。

外見はそれなりにお金をかければ解決する事が多い。
エンジンの場合には、最悪、エンジン自体が駄目になっているケースだってあるのです。

中古バイクは、エンジンの状態を見極める事が重要です。

バイクの場合には、前の所有者がどんな乗り方をしていたのかがとても重要ですが、友人などから購入する以外は、それを知る術がありません。

バイクのメンテナンス状態でおおよその予想は出来ますが、それが全てではありません。

初心者の方が一番、気にするのが「走行距離」かと思います。

過走行の中古車とあまり走行していない中古車が同じ金額で販売されていたら走行していない方を買う人が多いと思います。

でも、この距離数、信じていいのか?
そして、販売店、個人、信用できる人なのか?

250cc以上の排気量のバイクは車検があるので、走行距離は前回の車検時の距離を比較しておおよそ検討がつきますが、250cc未満のバイクはメーターの距離しかありません。

20年前のバイクが走行距離5000km?
あり得ません!

考えられるのは、メーターが壊れて交換した、改ざんした、本当に乗っていなかったのどれかです。

それを見破るために外装の傷みや状態、エンジンの音、始動性などで確認するしかないのです。

自分の目と耳とをフル活動するしかありません。

★エンジンの状態をみる

①始動性(エンジン冷えた状態・暖気後の状態)
②音(カチカチ音・ガタガタ音・シャーシャー音)
③オイル量・漏れ(ヘッド周り・オイルパンなどの下部)
④吹き上がり状態(スムーズに回転数が上がるか?その時に異音がしなかどうか)
⑤煙(マフラーから白煙や青い煙が出ていないか?水蒸気は除く)排気漏れのチェック
⑥暖気後にアイドリングは安定するかどうか

販売店や個人でもエンジンを先に始動させてから客に見せる場合が多いです。
少しくらい調子が悪くても暖気後であればエンジンはかかりやすいくなります。

必ず「エンジンが冷え切った状態で始動性をみる」事が重要です。

販売店や個人で現車確認する場合には、その事を必ず伝えてください。

それでもエンジンが暖気されていたりした場合には疑う必要があるでしょう。

特に、4気筒のバイクは始動性によって状態が分かる。

エンジンの音は異音が出ているのか?出ていないのか?

初心者の人には分かりにくいところがありますが、カチカチ・ガタガタ・シャーシャーとアイドリング時に音がしているバイクやスロットルを開けた時に異音が大きくなるバイクは止めた方が賢明です。

水蒸気では無い煙が出ている場合には、オイルが燃えて煙になっています。
オイル上がり、オイル下がりがありますが、どちらにしても修理費は高く付くので避けた方が賢明です。

エンジンの状態を確認するのは「音・煙・始動性」と覚えておけば良いでしょう。

とても長くなりましたので、その④に続きます。

7月 142020
 

久しぶりに読者の方からメールを頂きました!

ありがとうございます。

メールの内容としては、「バイクの中古車はどんな基準で選んでいますか?」という内容です。バイクの場合には中古車を選ぶという人が少なくありません。

中古車を選ぶ理由が、「欲しいバイクがもう販売されていないから必然的に中古車しかない」という事もありますし「足として使うので値段の高い新車は要らないから」という人もいるのかと思います。

基本的な考え方として「なるべく安く購入したい」という気持ちは全ての人に共通するのではないかと思います。

ただ、この「なるべく安く」というのが曲者なのです。

安かろう悪かろうの個体も多くあるので見極める目が必要となります。

★バイクの中古車を購入する方法

1.中古車販売店で購入する
2.ヤフオク等オークションで購入する
3.友人・知人から購入する

主にこの3点であると思います。

最近はオークションで買う人が多いように思いますが、これが結構問題となります。

オークションの場合には引き渡された瞬間から「ノークレーム・ノーリターン」となり、故障や問題があっても責任は買った人になります。

つまり、買う前に個体を吟味して納得し合意したという事になります。

オークションには個人と販売店、個人でありながら販売もしているという売主がいます。

販売店であれば、点検・整備をして売っている業者もあれば、仕入れたまま何の整備もしない状態でオークションに出品している業者もいます。

同じ車種のバイクでも・・・

★点検整備されたバイク=値段が高い
★点検整備されていないバイク=値段が安い

という事になります。

そして個人出品です。

自分が今まで乗っていたバイクや使わないで保管されていたバイク等様々です。
価格的には、販売店の出品バイクよりも値段的には安いと思います。

しかし、点検・整備はありません。
あくまでも個人間なので、情報としては出品者の言葉を半分信じるしかありません。

近場の出品者であれば現物を確認する事も可能ですが、遠方であると写真や動画でしか情報を得る事が出来ませんし、悪意があってもそれを見極めるのは非常に困難です。

例えば・・・

エンジンは調子良い
転倒はしていない

という表現をしていながら、動画等でエンジンは暖機後の状態を見せていたり、転倒して傷みがあってもその部分を見せなかったりしている訳です。

これは特に個人でありながら販売店のような事をしている出品者に多い。

これははっきり言って「バイク初心者の人」には不向きな選択です。

オークションで初めてのバイクを買おうと考えている人、直ぐに欲しいという
気持ちは分かりますが、面倒な事にもなりやすいので、冷静になってください。

調子の悪いバイクを買うと出費が増え、大変な事になりますよ。
修理している間もバイクには乗れません。

先ずは冷静になって、欲しい車種の情報を集め、メンテナンスの費用や壊れやすい部品などをネットで調べた上で検討すべきです。

 

長くなりましたので、続きは、その②とします。