医学が発達して人間の寿命も延びました。
戦国時代では人生50年と言われていましたので、倍近くになったという事です。
寿命が長くなった分、中年からの人生が長くなり悩むことも多くなります。
余計な事は考えない方が良い。
そう思っていても「お金」、「家族」、「病気」、「仕事」で悩みが無くなる事はありません。
こんな悩みを抱えた人生ってどうなんでしょう。
人生50年の戦国時代の人は、一気に自分の人生が終わる感じで毎日、毎日に悔いが無いように生きていたはずだと思っています。
今の人生が生き方として良かったのか?正しかったのか?
そう考えたりする事はありませんか?
だいぶ前の記事で人生の分岐点で考えさせられる事、もし違う選択をしたならどうなった人生を送っているか考える時があると書きました。
誰でも人生の分岐点って持っているものだと思います。
「あの時、こうしておけば良かった」
「あの時、この女(男)を選んでおけば良かった」
「あの時、あの会社に入社すれば良かった」
尽きる事なく湧き出てきます。
「今、この結果が最高であり自分が選択した最上級の状況である」と思っていたい。
人生が長くなればなる程、人生の分岐への思いは多くなると考えます。
老化し体の動きが鈍くなっていく度に頭の中で考える事が増える。
そして今・・・・
人生100年時代と言われていますが実際はどうでしょうか。
長く生き過ぎてゾンビのような状態の人もいる。
痴呆が進んで家族も分からない。
だけど、外見はその人のまま。
姿、形は同じでも中身が変わった別人格の人間である。
「痴呆にはなりたくない」
そう思っていても知らない内に痴呆になっている事だろう。
自分の身体が知らない間に痴呆という生物に寄生されてしまうのである。
そんな状態になるのであれば、人生長くない方がましである。
私はどちらかと言うと「運命論者」である。
生まれた星の元で、死ぬ時は決まっていると考えている。
どんな病気でも生きる人がいれば、大した病気でもないのに死ぬ人がいる。
事故で死ぬ人、生きる人。
そのような人達は寿命の蝋燭が長いのである。
痴呆という生物に寄生されてしまった人は、まだ死ぬ時間では無いので生きながらえているのである。
死という最大の恐怖と心配事を忘れるために。