DB –          おやじdemo_CentOSを使う
5月 122014
 

仕事先では、この春に新しくパソコンを入れ替えた事をブログに書きました。
新しく購入したPCはhp製でCPUは15でメモリは8GB,VGAがGeforce、OSがwindows8.1-64bitです。
仕事で使う分には充分なスペックです。

そして古いパソコンであるVAIOは捨てずにXPからCentOS5にOSを入れ替え、Sambaサーバーで課の5名とファイル共有をしています。その内4名が女性でパソコンはWordとExcelで書類を作ったり、デジカメで写真を撮ったファイルで広報用の資料を作成する程度なのですが、どうもこのファイルサーバーを使ったネットワークという意味が理解されていませんでした。


(c) .foto project
 

これは一概に彼女たち全てが悪い訳ではなくて、そのようにLocal-Netを組んだ私の責任でもあります。彼女達の仕事ぶりを見ていると、使い方がスタンドアロンのパソコンから抜け出しておらず、使用するファイルを共有する利点やAccessなどでデータベースを共有する利点なども理解されておりませんでした。これは女性に限らず、小さな会社やPCに疎い人達の集まりであれば仕方無い事です。

そこで彼女達にどのようにネットワークで繋がったパソコンが良いのか、そして仕事でどのように活用すると便利になるかのかを考えて、啓蒙する事にしました。彼女達というのは、子供が居たり、もう60歳近い人もいます。頭が固くなりつつある人達にどのように教えたら良いのか?

ネットワークの知識から(例えばIPアドレスやDNSなど)教えてあげるのが一番ですが、これは逆効果(難しくさせてしまう)と思い、そういう見えない部分はそれで良しとして、簡単にPCの共有を扱えるように、個々のパソコンに「ネットワークドライブを割り当て」をして、簡単にwindowsからCentOSのSambaファイルダーを開けるように設定をしました。ドライブはZドライブとしました。そしてそのフォルダーの中に全員共有するファイルのみを格納する課共有フォルダーと各個人のフォルダーを作成しました。個人と言っても、誰からでもアクセス出来るShare型フォルダーとしました。

これでファイル共有の段取りはOKとしました。

そして、httpd(Apache)をサービスとし起動させて、CGIの掲示板(Localのみ)を作り、仕事上の連絡や休みの予定、居ない場合の対応など書き込みをさせるようにしました。これによって、毎日必ず、この掲示板を見て、周りの人から連絡事項や書類作成の依頼などあるかどうか確認するというルーティンが出来ました。これは慣れるように仕事だけの使い方では無く、ちょっとした面白い話や情報も書いて良いという風に皆さんに伝えました。

データベース(Access)については、各個人がおのおのファイルを自分だけのパソコンに入れておいても意味が無い(更新が共有できない)ので、ファイルサーバーにDBというフォルダーを追加作成して、使用しているAccessDBを全て一箇所に集め、ショートカットを各個人のデスクトップに配置させました。このDBについては、お客の住所録など含め、必要な時に使い、変更があった場合には、受けた人が更新するという決まりを作りました。

その後、各個人のSambaサーバーの共有フォルダーを確認したところ、適当にファイルを入れてあるだけのような事が見受けられたので、フォルダーの階層を時系列(年度別)にし、その中を仕事別に分けさせるようにさせました。これを行なう事によって、ファイルを保存しておく期間(例えば3年とか)を決めておけば、3年過ぎた場合のファイルは容易に削除する事ができます。HDDの容量が大きければそこまで対処する事はありませんが、共有で使う決まり事として、3~5年間保管しておけば充分と考えました。

捨ててはいけないファイルについては、新しく「常用」というフォルダーを作り、3~5年を経過しても廃棄しないファイルを入れておくという事にしました。これはデジカメの写真や定期的に使用するWordやExcelの雛形ファイルなどが適用されます。

この体制で5月の連休前に課内の全員に概要をお伝えして現在に至っていますが、ここ半月程でようやく使い方が分かってきたようです。自分也に不要なファイルや共有すべきファイルも理解され始めたりと、年齢関係無く「やれば出来るんだ!」という印象を受けました。半年ほど使った上で、この仕組み(ネットワークの知識)を説明すれば、その時には理解され易いと思っています。

先ずはファイルサーバーの決まり事を作るべきです。
そして、難しい説明を避けて使用させながら理解してもらう事が大事です。

4月 062014
 

ちよっと気になるニュースがあったので掲載したいと思います。

読売新聞(4月5日(土))より引用です。

客の顔情報「万引き対策」115店が無断共有

スーパーやコンビニなどの防犯カメラで自動的に撮影された客の顔が顔認証で解析され、客の知らないまま、顔データが首都圏などの115店舗で共有されていることが4日分かった。

万引きの防犯対策のためだが、顔データを無断で第三者に提供することはプライバシー侵害につながりかねず、専門家や業界団体は「ルール作りが必要」と指摘している。

顔データを共有しているのは、名古屋市内のソフト開発会社が昨年10月に発売した万引き防止システムの導入店舗。首都圏や中京圏のスーパーなど50事業者計115店舗で、個人のフランチャイズ経営の大手コンビニなども含まれる。

各店舗は、防犯カメラで全ての客の顔を撮影。万引きされたり、理不尽なクレームを付けられたりした場合、該当するとみられる客の顔の画像を顔認証でデータ化した上で「万引き犯」「クレーマー」などと分類し、ソフト開発会社のサーバーに送信、記録される。他の店舗では顔の画像そのものは閲覧できない仕組みだ。

いったん登録されると、再び来店した場合、店員に分かる形で警報が発せられる。登録されたのとは別の店舗を訪れても、サーバーに記録された顔データで照合され、警報が出る。システムを導入する店舗では、「顔認証監視カメラ設置」などのシールを店内に貼って撮影していることを周知しているが、他の店舗と顔データを共有していることまでは知らせていない。

個人情報保護法では、防犯カメラで撮影した顔画像は個人情報に当たる。防犯目的であれば本人の同意がなくても撮影は認められているが、顔データを共有すると、第三者への無断提供を禁じた同法に抵触する恐れがある。提供された顔データが犯歴や購入履歴などと結びついて個人が特定されれば、プライバシー侵害につながりかねない。

顔データの共有について、個人情報保護に詳しい板倉陽一郎弁護士は「店側が恣意(しい)的に不審者だと登録でき、客にとっては、行ったことのない店舗で不利益な扱いを受ける恐れがある。誤って登録されても反論する機会はない」と指摘する。一方、ソフト開発会社は「万引きを防ぎたいという店側のニーズに応えており、問題ない」と説明している。

顔認証 顔の画像をコンピューターが分析し、本人確認や、年齢や性別などの属性識別を行う生体認証の一種。指紋認証や虹彩認証とは異なり、カメラの前を通過するだけでデータを集められる。正面から撮った顔の画像では、本人識別率は99.9%以上とされ、空港から入国するテロリストをチェックするなどの目的で使われている。

犯罪防止のために都市部ではカメラが色々な場所に設置されてきています。
東京都内などは交差点から店舗入り口など防犯カメラがあり、実際に犯罪が起きた時の検挙や犯罪を未然に防ぐ抑止効果としても役立っています。

何か犯罪が起きれば、必ず付近の防犯カメラの状況がニュースでも流れますよね。

しかし、今回の顔認証について、皆さん、お店の入り口で確認した事ありますか?
勝手に人の顔写真を撮ってDB化するのはどんなもんなんでしょう。
その店の「万引き・盗難」という視点からすれば、悪い輩をあらかじめチェック出来るという利点があると思いますが、一般市民にしてみると一歩間違えれば、万引き犯と誤ってとられるケースだって無い訳ではありません。

そして、その顔写真データが色々なお店で共有されるデータベースになっているという事。
データの扱い方が間違っていませんか。
万引き犯などの犯罪を犯す可能性のある人だけをDB化して、照合するのが普通ではありませんか。
そうすれば一般市民は店に入る時だけ、そのデータをベリファイ(照合)するだけで、データを保存する必要性がありません。

という事は、最初から全データを他に活用する意思があるという事になります。

この人は、いつもこの店とこの店に、一週間の内、火曜日と金曜日に来て、食品を3000円程度購入していく、購入する物は・・・。という個人の履歴を付け合せる事だって可能になります。下手したら浮気調査とかで、探偵とかが使いたがるような感じしませんか。そして、そのデータはビックデータと称し、第三者に販売されるのです。点のデータが色々なデータとリンクして、線で繋がってゆくと個人の情報って、バレバレ状態ですよね。

色々な場所でこのような情報収集が行われているのです。
勝手に情報を使われ、疑われる事だってあります。

個人情報の保護ってどうなんでしょう。