プラグコード –          おやじdemo_CentOSを使う
1月 062020
 

2020年も安全にバイクに乗ろうと思っています。

この歳(今年で60歳)になるとバイクに乗っても飛ばす事はありません。
ただ、エンジンの調子をみるために直線でレッドゾーン近くまで回す事はあります。

250ccの4気筒エンジンなので元々が高回転型のエンジンです。
時々高回転を回してあげないとカーボンが溜まってしまうからです。

2019年には、ちょっとした電気系統のトラブルで調子が悪くなった事がありました。
これは、プラグコードの緩みによるプラグの着火不良が原因でした。
走っている最中に3気筒になっている事が分かり自分で修理をしました。
古いバイクになると電気系統のトラブルも以外に多く発生します。

大体が、プラグコードの劣化やそれに伴う配線関係のトラブルが多いと思います。
4気筒の場合には配線も多いのでその分注意が必要です。

配線については点火コイルにも注意です。

燃料タンクを外さなくてはなりませんが、コイルにプラグコードが繋がっています。
そのコードの根元が緩んでいたり、湿気で錆びたり緑青が付着したりていて通電が悪くなっている場合もあります。

もちろんコード自体が劣化していてヒビが入ったりしている場合には即交換です。
晴れている日は良いとしても雨が降って濡れれば電気がリークしてしまいプラグには微弱電気しかいきません。
そうなると最悪はエンジンストップ、アインドリング不安定、高回転時の失火等の原因になります。

私の場合には1番のコイルの元が緩んでいました。
これだけで3気筒になり不調になるんですね。
コイル自体は耐久性もあり、内部が錆び等で劣化していない限りは壊れる部品では無さそうです。

コードの取り付けを全気筒行いましたが、この作業の効果は絶大です。
コイルにコードを取付けるのはコードを差すだけなんですよ。
だから振動などで緩みが出てきてしまうんですね。

走っていて急に吹け上がらないとかアイドリングが不安定とかの症状はコードの緩みが結構あると思います。

①エンジンの始動性が良くなった
②エンジンが力強い音になった
③5000回転あたりにあったトルクの谷が解消された
④低速のトルクが増したように感じた

音に張りがある。
特に③のトルクの谷の解消にはびっくりしました。いつも5000回転前後のエンジンの吹け上がり、音がいまいちだったのが、たったこれだけで解消されるとは思ってもみませんでした。

私はてっきりキャブレターの調整不具合だと思っていました。

プラグはもう1年以上使っている物をそのまま使っているので新しいプラグに交換し、プラグコードもNGK等の良いコードを使えば更に効果は期待できると思います。プラグですがあえてイリジウムを使う必要性もありません。標準の9番でよろしいと思います。

冬の時期はエンジンの始動性で調子が良く分かります。
暖気後には1500~1600回転で安定しているか?音はどうなのか?

これは簡単な作業なので丁寧にやって欲しいと思います。

2020年は先ず最初に点火系統のリフレッシュから始めませんか?

12月 032019
 

先週の土曜日に海に走りに行ってきました。
走行距離は90Km程度の短い距離でした。

その帰り途中でのこと・・・・・・

信号待ちで先頭だったので、珍しく15000回転まで加速しました。これが、2速、3速です。10000回転程度は良く回しますが、これ以上回す事は老体に鞭を打っているようで避けていました。

250ccなので3速15000回転では大したスピードは出ていません。

そして次の信号で停止しました。

異変に最初は気が付きませんでした。
それはフルフェイスのヘルメットでシールドを下げていたからです。

バリオスの音が変?
なんだかドコドコと2気筒のようなエンジンサウンドになっています。
アクセルを吹かしても反応が鈍い。

「もしかて急に15000回転も回したからエンジンが壊れたのか?」と一瞬焦りました。

しかし、アイドリングは多少低くなってはいるもののストップはしませんでした。
もう一度吹かしてみると、低速回転では完全に被っています。

マフラーから出る排気もガソリン臭い。

この状態になった場所が自宅まであと少しの距離だったので、このまま帰宅する事にしました。

やっとの思いで自宅に帰ってエンジンを止めずに確認してみました。
マフラーからの排気は煙は吐いていませんし、エンジン下のオイル窓からオイルを覗いてみましたが、おかしな点は無い。ただガソリン臭い排気であるということ。

エキパイを触ってみると、1番、4番の熱が低いように感じる。
特に4番はぬるい感じでお隣の3番と比較すると全然温度が違う。

完全に4番が爆発をしていない、3気筒状態になっていたということだ。

そうなるとこの調子の悪くなった原因は2つ考えられた。

1.4番のキャブレターが詰まってしまった
2.4番のプラグもしくは電気系統の故障

という事になのではないかと考えた。

一度、冷静に考えるために自宅に入り、ゆっくりとコーヒーを飲みながら頭の中で考えをまとめてみる。

ポイントは高回転回してから急にエンジンの調子が悪くなった事であり、キャブレターが悪い場合には段々と悪化すると考えられる。エンジンを吹かすと低速では被っているが、高回転になると普通に全気筒爆発しているような音になる。

そして1.4番という気筒がヒントを与えてくれた。
これは「イグニッションコイルかプラグコード」ではないか。
バリオスの場合には、1.4番と2.3番でイグニッションコイルが分かれている。

1.4番が何となくおかしいという事はこの部品、繋がりを確認して見ればいいのではないかと考えた。

まだ時間的に早かったので燃料タンクを外してイグニッションコイルを検査してみる。
検査と言ってもテスター等は無いので接続端子を掃除したり、アースの錆取りをしたり、プラグコードを外して内部を分解し、掃除を行った。

特にプラグコードの接続部分は緑青が付いていたりしたので給油し、コイルの接続端子についてはワイヤーブラシできれいにしてから繋ぎ直した。

その結果・・・・・1.4番復活です。

前よりも力強い4気筒のアイドリング音になりました。
歯切れの良いタイトな4気筒のサウンドです。

プラグの発火に係る大事な部分であり、キャブレターやプラグを疑うところだが、ちゃんと配線は繋がっていても、接続が甘かったり、錆や緑青で発火が弱くなっていたところに、高回転で振動が伝わり、4番が爆発しなくなったというのが原因だと判断した。

バリオスで何となくかぶり気味でアイドリングが安定しない、音がいまいちの人は、プラグコード、キャップ内等外して清掃をしてみると元気になるかも知れません。

今後、私も故障が無くても定期的に確認をしようと思っています。