認知症 –          おやじdemo_CentOSを使う
2月 132023
 

家に高齢の介護者がいると何もかも高齢者に合わせた生活になっていってしまいます。

私の家が今そうであり、平日は介護施設に一日おきに行き、昼間は家内がパートの仕事を減らし、面倒をみています。

土日は介護施設もお休みであったりするので、自宅で介護、面倒をみることになっています。

この生活が3年近く続いています。

当初はまだ認知症が進んでおらず、体もまだ動かせていた状況であったが、今は歩くのも座って立つのも介助が必要になってきました。

食事するのも一人では難しく、子どものように口に食べ物を運ぶまでにボロボロとこぼしてしまいます。

こんな様子を見ていると下手に長生きするのもどうかと考えてしまいます。

一番苦労しているのは家の嫁さんで、毎日毎日、トイレ行くにしろ、着替えるにしろ、風呂に入れるのも全てやっています。

たまには外でストレス解消をさせてやりたいと思ってはいるが、介護が必要な高齢者、そして認知症を発症している人を家に一人留守番させる事が出来ない。

よって、外食もドライブも家族で行く事が出来ない状態になっている。

今後は私のように自宅で高齢者を介護しなくてはならない人が増えるのではないかと危惧しています。

というも家の婆さんは看護婦をしていた事もあり、年金も私が65歳から貰える金額より全然多いが、老人ホームに入れるほどの財産がある訳では無い。

年金が少なくなればおのずと自宅で面倒をみなくてはならなくなる。
我々の世代がこの事に当てはまる。

人生で一番自由になれる65歳前後が縛られてしまう事になってしまうのだ。

写真素材 pro.foto
認知症にもなれば、段々とぼーっとしている時間が多くなって、会話も成り立たず、うつろな目で空間を見ている。

このお婆さんは看護婦で夜勤も多くこなしていた。
仕事が趣味という人間であった。

だから退職後は、家でやる事が無くなり、元々趣味も何も無い。

体が元気な時には体操など地元の自治会の集まりに出掛けていたが、そこまで歩けなくなると何もしない事で認知症が進んだ。

やはり元気な内に、一人でも楽しめる何かを作っておいた方が良い。
それが記憶や認知症を遅らせる要因にもあると思う。

家で何もせずぼーっとテレビを見ている、空間をただぼーっと見つめている等の症状がある人はもう認知症になっている。

そこまで行く前に頭う使う、手先を使う、体も動かす、会話をする事で脳の延命は可能ではないかと私は思っている。

いつも一人でぼーっとしている高齢者が危険なのだ。

自分も息子には「俺や家内が認知症になったら気にしないで施設送りにしろ!」と口がすっぱくなる程言い聞かせている。

そして認知症になったら、今までの父親・母親だと思うなという事も伝えている。

問題なのは人生で一番自由な時間になれる時に介護という仕事で自由が無くなる事だ。
介護時間が長ければ長い程、自由な時間は少なくなる。
下手したら、介護が終わる前に自分が認知を発症するなって事も考えられる。

まだ3.4年の介護で何を言うのか!

という事もあるのかも知れないが、子ども達にはこのような介護で自分の時間を潰して欲しく無いと私は思っている。

人間、人生80年くらいで丁度良いのかも知れません。

11月 102022
 

認知症・痴呆症について前記事で書きました。

50代前後から自分の親や相手の親の状況について色々と面倒な事が起こる時期になってきます。

自分が50代であれば親は大体75~80代です。
男であれば寿命が82歳ほどなので、いつ逝ってもおかしくない年齢です。

その他にも病気などで動けなくなったりして介護が必要となるケースもあります。

お互い別々に暮らしていたが、これがきっかけで高齢者の親と一緒に住まざる負えない人も出てきます。私もその一人です。

気持ち的に「動けなくなったら助けてくれ!」という事なのか!と思う事もありましたが、今の嫁さんと結婚した時にこうなる運命は決まっていたのでしょう。

そう思って諦めました。

人によって、親の面倒を看ない人、と親の面倒を看る人がいます。
介護される人も同様です。

親や義理の親を介護する人は50.60代に大変な思いをする訳です。

しかも、介護される高齢者自体が今まで親の介護なんてした事ない人もいます。

ここが理不尽なところですよね。

大変な思いをしないで自分が高齢者で介護が必要になった時にどうにかしてくれと言うのは後から考えると都合が良すぎるように思います。

こんな事を言っても認知が入った高齢者には暖簾に腕押しです。

私の場合にはたまたま介護関係に詳しい友人がいたのでスムーズに介護認定をしてもらい、介護サービスを受け始める事が出来ました。

そろそろ親の行動が怪しい?

そう感じたならば早めに近くの地域包括支援センター等で相談しましょう。
センターには、ケアマネジャーが居て、事情を聞いてくれ介護認定の書類等も作成してくれます。

地域包括支援センター以外には居宅介護支援の事務所等も良いと思います。

介護認定を受けると、要介護1とか要介護2とか5段階の介護度の内。本人に適している介護度のサービスを受けられる事になります。

大事な事は「早めに介護認定をしてもらっておくこと」です。

途中で介護度が上がっても後から認定してもらえます。
認知や病気などの症状が進んで困ってから相談では非常に面倒です。

先々の事を考えて先に手を打ってください。

1週間の内、何回か通所介護サービスを受けられれば、その間、介護から解放されます。
高齢者が一人で自宅に居るという危険な状況も少なくなります。

認知・痴呆についても、「変だな?」、「少しおかしい?」と感じたら早めに病院で診察をしてもらう事も大事です。

進行は止められないが遅らせる薬はあるようです。

7月 102020
 

世の中では人生100年と言われています。
私的には、寿命80年、健康年齢70だと思っています。

80歳を過ぎてもバリバリ動いている人もいれば、60歳過ぎてから病気がちになり仕事も辞めて家で養生している人もいます。

健康で100歳まで生きてられる人は、言っている程多くは無いと思います。
寝たきりで100歳でも100歳は100歳です。

最近ニュースで漫画家の蛭子さんが、物忘れが激しいという事で病院で検査を受けたところアルツハイマーとレビー小体型認知症の診断を受けたそうです。

蛭子さんは、現在72歳です。
健康年齢が男であれば70歳~72歳というのが的確であるように思えます。

俺は70歳でも元気だから問題ない!!
そう思っているあなた!

知らず知らずに呆けたりアルツハイマーになっている可能性があるんですよ。

高齢者になれば、人の介助無しで普通の生活を送ることが出来なくなります。
となると、家族の協力が必要になり、仕事や学校の合間を見ながら介護を手伝っているという家庭が多いのではないでしょうか。

認知症の人は、特に気性が激しくなったり正気にもどっていたりする事があり、顔の表情を見ていると何となく分かるようになります。

特に目です。
鋭い眼差しの場合には攻撃性がある。
宙を見ているような時には完全に呆けている、反応が怪しい。

人間の生活レベルである食べる、下の世話などが出来なくなったら自宅での介護は困難になってくる上、家族の苦労も大変になってくる。

介護の面倒をいくらしても、その事に関して反応も感謝の言葉も無い。
家族の顔も誰が誰だか分からなくなり他人と同じようになってしまう。

蛭子さんの場合には、早めに認知症の診断を受けたので薬で進行を遅らせる事が可能であると思われる。

家族の者が、認知症かも?と疑っても本人に言い出しずらいケースや、本人が頑なに病院に行きたがらない事もある。だがそれが結果的に進行を早める事になる。

早めに診断をした方が本人にとっても家族にとっても良い事である。

私も現在、家の家内の親(母親)の面倒を家族で見ている。
一緒に住み始めて4か月ほどになるが、家での生活が一変してしまった。

今までは仕事以外は、家内も息子も私も成人であり、自分の時間ややりたい事については自由であった。

しかし、ばあさんが来てからは誰かしらが傍にいて面倒を見なくてはならない。
施設への送り迎えもやらなくてはならないし、食事の時もご飯を床に落としたりと落ち着いている暇が無くなった。

施設に週2回ほど宿泊をしている時が家族全員が安らげる時間である。
非常に介護施設の職員さんには有難く思っている。

自分の場合には、「息子にこんな事をさせる事になるのか?」と良く考えるようになった。

裕福な人であれば、介護施設に入居させる方法が可能だが、自分の場合はどうなのか?と考えるとそこまでの資金の用意はできないと思っている。

自分が今出来る事は、早めの診断を受け、進行を遅らせてなるべく健常者で居られる時間を長くする事ではないかと考えている。

息子には「俺が認知症と思われる節があったら病院に必ず早めに連れて行ってくれ!」と言っている。息子も「分かった」とは言うが、見たくない自分の親の将来像を考えるのが嫌なようである。

問題は家の奥さんである。

とりあえず女性なので私よりも長生きする確率が高い。
家の奥さんは息子に私のような話はしないだろうと思っている。
それは女性特有の「強情な面」があるからだ。

きっと認知症かも?と疑っても「私は呆けていない、認知症ではない」と言い張るだろう。

息子には私を含め家内の事に関しても伝授しておかなくてはならない事が沢山ある。