60歳の還暦を過ぎると何となく先が見えてきます。
ただ、先が見えると言っても暗い話では無く、人生の中で一番自由な時間が使える楽しい事でもあります。
これが、人に依っては「苦痛な時間」になってしまうようです。
その人達は「仕事が趣味」、「人と常に接していないと気が済まない」、「仕事の役職や立場が染みついて抜けていない」等あるようです。
そして、私が良く言う「無趣味」な人です。
まぁ「仕事が趣味」という人達なので、普通の趣味は理解できないのかも知れません。
でも、これから空いた時間は何かをしないとつまらない人生になってしまいます。
無趣味な人は、地元の自治会の役員をしたりするみたいですが、これが上から目線の発言連発で周囲の人から嫌われてしまう方も多いようです。
仕事の職責が抜けきっていないので、何でも人任せで人にやらせようとする。
自分はのけぞって口だけです。
喋る事は「自分の自慢話」と「人の悪口」ばかりです。
「あの人はあ~だの、こ~だの」と人間評論家ですよ。
家でも奥さんや息子、娘達に嫌われ、家に居ては困るような扱いを受けているにも関わらず、自分の生き方を変える気配もない。
いくら資産があっても・・・
いくらお金があっても・・・・
それは人生最後に来て、悲しい運命が待っているように思います。
どんな偉い人でも、高齢者になればただの爺さん、婆さんですよ。
周囲のみんなに愛される生き方に変えないと何の面倒も見てくれませんよ。
「家で死にたい!」と言っても呆けてくらば「介護施設」に入居させられ、面会にも家族は訪れる事なく一人淋しく死ぬことになるでしょう。
還暦を過ぎて隠居したら、もう第一線から外れているんだという意識を持つべきです。
もう息子たち、後輩たちの出番であり、隠居した者は静かに見守っていればいい。
決して偉そうな事は言うな。
今までは自分の周りの人達が自分を盛り上げて助けてくれていた。
今度は、自分が周りを助け、盛り上げてあげる番である。
それは家族であり、仕事先の部下であったりする。
隠居しても隠居者なりにやる事はある。