判断基準 –          おやじdemo_CentOSを使う
4月 152014
 

久しぶりにこのブログを読んで頂いている方から質問のメールが来ました。

Q.「XPの後にLinuxをインストールしようと考えていますが、Linuxはバージョンが沢山あるのでどれを選択して良いのか分かりません。パソコンはCPUがpentium4の2.4ghz、メモリが2GB、HDDが120GBです。使い方はデスクトップで使用したいと思っています。メモリは1GBでしたが中古で購入して2GBにしました。」

という事なんですが・・・・。

では私のおすすめのCentOSで説明をしたいと思います。
現在のCentOSは5シリーズと6シリーズがあります。(BMWではない)
そして、両者には32bitと64bitがおのおのあります。
CPUを基本に考えると、CentOS-5をおすすめします。
そして、メモリ搭載量を考慮すると、32bitが良いと思います。

windowsからLinuxにする場合には、どうしても最新のバージョンをインストールしたいという気持ちになるかと思いますが、CPUによってはインストールできない物もあります。例えばX40はCentOS-5しかインストール出来ません。6をインストールしようとしても途中で停止してしまいます。6であれば2コア以上のCPUでないと満足な動作を望めませんし、普通に使う分であれば、5も6もそんなに変わる物でもありません。2コアのCPUでも周波数が低いATOMやCore2duoの4000シリーズ等は5を選択した方が6より動作が軽いし、メモリの消費も抑えられています。

CentOS-6にする場合の判断基準です。(あくまでも私の個人的な意見です)
CPU・・・Core2duo E4600より上。以下はcentOS-5にすべきです。
メモリ・・2GB以下 もちろん32bitを選択するべき。
例えばpentium4などはメモリが搭載されていても2GB、普通は1GB程度のパソコンが多いと思います。
無理に重たい方のOSを選択する必要もありません。
その後の使いやすさ、操作性を考慮するべきで、pentium4,pentium-m,celeron,等は5にして下さい。

以上の事は、兄弟OSのScientific-Linuxでも同様です。
Core2duo-E6600にScientific-6.4_64bitのデスクトップ(gnome)を使用していますがメモリが2GBではきついです。何も動作させなくても2GBの内、1.3GBを消費しています。(勿論、キャッシュやバッファーもありますが)そこにFireFoxを起動させると一気に1.6GB以上になってしまいます。複数のホームページを開いた状態にすると、SWAPしているケースもあります。E6600でもメモリが4GB以下の場合は32bitにするべきだったと反省をしています。

次回、再インストールする際には、迷わずScientific-Linux-5を選択します。

メモリが少ない場合には、必ず不要なサービスは停止させるようにしましょう。
無駄にリソースを消費しては、元々少ないメモリが大変な事になります。

初めてLinuxをインストールする人は、何回か間違えたりして再インストールしたりする事があるかと思いますが、繰り返している内に段々と意味やコツが分かってくると思います。インストールする時には、インストールタイプをデスクトップにしないとX-windowが起動しないので注意してください。サーバーにするのであれば、webサーバーを選択すれば良いと思います。ただし、サーバーを選択してしまうと黒い画面の認証で止まります。いくら待ってもx-windowは起動しませんので注意してください。IDとパスワードでログインして、Xが使えるように端末で操作設定をするか、再インストールするしか方法はありません。

最初からwindowsのように扱えると思わずに、悩みながら設定して欲しいと思います。

1月 112014
 

今週は年初めからフルの1週間で疲れました。
ましてはこの連休に新年会とか計画をされている方も多いのではないでしょうか。年末年始の休みとは違い、本日含めてたった3日の休みなので飲み過ぎないで有意義に過ごして欲しいと願っています。

さて、今日はLinuxが最初からインストールされているパソコンについての話をしようと思います。XPがサポート終了で脚光を少しは浴びているLinuxですが、要因としては、無料であること。セキュリティが高い、ソフトも充実している、サーバーでも使える、それと最新のOSであるwindoows8が使いにくいという事も影響していると思います。

自作派の方々であれば、余った部品やパソコンにwindowsとは違ったOSを入れて使いたいという気持ちで当初お使いになる人が少なくないと考えます。

Linux自体はwindowsと比べると「扱いにくい」、「設定が面倒」、「初心者には不向き」、「新しい部品や周辺機器に対応していない」など反対意見も多数あります。

私は無料なので、このような意見というか、企業が営利目的で販売している訳ではないので,多少の壁が存在しても仕方ない事、ましては自分に見合った使い方に同調させる工夫は自分でするべきと思っているので、一方的にソフトなど押し付けられるのも嫌ですし、逆を考えると、使えない人達の不満を表した言葉でもあると思います。多分、このような意見の持ち主は、どっぷりwindowsに嵌っているか、本来,楽しいと思える設定作業が好きでは無いのではないかと思います。

この設定が面倒、設定するのも面倒という人という人のためLinuxがプリインストールされたパソコンが販売されているのでしょうか。最初から面倒な各種ドライバーがそのLinuxに合わせて設定されていれば、いじるところが無いと思うし、使うだけでOKです。こんな楽な事ありません。・・・windowsは自作では無い限り最初からそうですが。

ただ販売する側も大変な事があると考えます。
それはサポートです。
Linuxを使用している人は、自分で調べ、自分で設定するという基本が理解されているので問題はありませんし、そこがまた楽しい作業である場合だってあります。

しかし、無償でサポート無し、自分の責任において使用するOSを販売店に任せ、問題がおきた場合(エラーが出た、表示されない、ソフトが設定できない)等のクレームが生じた場合、問い合わせや修理依頼など多くなってしまうのではないでしょうか。そこは販売したから仕方がないことと言えばそれまでですが。先ずはOSがインストールされていて安く提供出来ている事を理解した上で購入する人がいるのかどうかです。このところわがままなクレーム野郎も結構いるので心配な面です。

私が中古パソコン、余った部品でLinuxをお勧めするのは、自分でインストール、設定作業をしてみて、以後使えるかどうか自分で判断する材料になるからです。それもあまりお金を掛けずに。自分には合わない、面倒と思ったら、その時点で止めれば良い事だし、Linuxに投資した金額も大した事ありません。

Linuxがプリインストールされた新品のパソコンを購入すると、そこの判断材料が無くなり、結局は使わないでwindowsに逆戻りパソコンになってしまう可能性が高くなるはずです。敷居の高いLinuxですが、最初はどんなパソコンでも良いので、インストール、設定をしてみて、自分に馴染むかどうか見極めて欲しいと思います。

多少分からなくても、毎日触っていれば慣れてきます。