HP6710b –          おやじdemo_CentOSを使う
12月 012014
 

CentOS-7で快適なhp6710bになりましたが、読者の方からメールがきました。
「私はVistaで使用していますが、とても使いにくい状態です。改造したhp6710bをVistaで動かすとどうなるのか?検証してもらえませんでしょうか?」という事です。

私もHDDではVistaを使用していましたが、なにしろクソ遅い。
遅いというよりも訳の分からないHDDへのアクセスが続き、CPUも使用率が高い。
普通に使えるまで起動してから10分はかかる、いやそれ以上かも知れない最悪な状態でした。

その時点では、改造前なのでメモリ2GB、CPUはT7100(Core2duo 1.8Ghz)、HDDは500GBです。
そこで、CentOS-7のSSDを一回取り外し、そのままにしてあったHDDを再度取り付けて検証してみる事にしました。HDDについては500GBに交換してありますので、最初から付いていたHDDでは無い事をお伝えしておきます。Vistaについては、ビジネスバージョンを新規でインストールした状態です。

HDDに交換するのは、裏蓋を開けて、マウントを外し交換するだけなので5分程度の作業です。

先ずは、普通に前の状態のまま起動させてみます。
使用していない期間が長かったので、無料のウイルスソフト、windows-updateを行った上で、再起動をしてから検証してみます。
不思議だったのは、この作業が今までえらく時間がかかっていたのが嘘のように速いぞ。

そして再起動後に状態をエクスペリエンスで検証してみます。

experi_vista2改造したCPU(T8300)、メモリ4GBも認識しています。
そして、エクスペリエンスの再計測結果がこれです。
experi_vista1CPUは今まで、4.7か4.8だったので0.7ポイント向上しました。
メモリは以前の記憶が無いので申し訳ありませんが、まぁ同程度でしょう。
以外にHDDの値が高かったのが不思議です。

これは、あくまでもwindowsの勝手な数字なので、やはり体感速度が大事です。

起動はSSDとは比較出来ませんが、起動後の無駄なHDDへのアクセスが無くなりました。
起動後には異常だったHDDランプは点いていない状態です。
CPUの温度は41度前後で安定。
メモリは3.13GB中、1.47GBを使用中。
HDDの温度は35度です。

Vistaに関しては、メモリの増設の意味が大きいように感じます。
CPUについては、処理が向上した分、命令待ちが無くなりアイドリング状態に戻るのが速くなりました。

はっきり言って、仕事先のノート(windows-7  CPU i3)と変わらないですね。
普通に使える、いや、普通以上に使えると思います。

気になるのは、メモリを4GBを搭載しても32bitなので3GB程度しか認識しない事です。
OS管理外のメモリが1GBも存在している事になり、無駄というかもったいない感じがします。
ramdiskを設定する方法もありますが、この1GBが普通に認識されていれば、もっと快適なはずです。

ともかく、検証としては改造正解という事ではないでしょうか。

11月 272014
 

作業はとっくに終了していたのですが、アップする時間がありませんでした。
hp6710bで待っていた人は申し訳ありませんでした。

では、再度、分解方法を写真付きでご案内いたします。
最初に電源のコンセントとバッテリーを安全のため外しておくようにします。

hp1先ずは本体を裏返して3箇所の赤丸のネジを緩めてください。
真ん中のネジはメモリが入っている蓋になっていますが、これを外します。
他の2箇所は緩めるだけで、ネジは取り外せないようになっています。
hp2 真ん中の蓋を開けると、メモリが右側にあります。(空いているスロットは無線LAN用)
今回はメモリ増設ではないので、触らずそのままにします。
そして、赤丸のネジを緩めます。これがキーボードを外すための最後のネジです。
緩め終わったら本体を元の位置に戻します。
hp3そして、赤丸の4箇所のノッチを手前にします。
これでキーボードは外す事が可能となります。
キーボードは奥側のdeleteキーのあたりからマイナスドライバーを差し込んで持ち上げてください。
手前に差込があり抜けるように外せます。
hp4これがキーボードを外した状態です。
キーボードにはフイルムのような帯の配線が付いているので無理に引っ張らないでください。
写真のメモリスロットの少し奥にあるソケットで黒いプラスティックの留めを持ち上げて外すようにします。 次に、CPUを外す際に邪魔なメモリも一度外しておきます。
次にファンを取り外さなくてはなりませんが、ファンは2つのネジで留まっていて、奥のねじが丁度、電源スイッチの下あたりにあるため、電源スイッチの付いているプラスティックのバーも外さなくてはなりません。(これが一番厄介でした。)
hp5写真のマイナスドライバーの先に穴があり、差し込んでひねるとプラスチックが持ち上がります。
真ん中あたりを手で持って外してゆくと外し易いと思います。
これはネジ1本も留まっていません。
hp6真ん中が浮いたところで、モニターを倒します。
赤丸の付いているヒンジ部分が、この状態にしないと外れません。
少し、力が必要ですが、無理をしないように外してください。
hp7 この写真が電源スイッチの付いたプラスティックバーを手前に裏返した写真です。
このバーにも配線が付いているので無理に引っ張らないようにしてください。
hp8そして、写真のファンの赤丸の2箇所のネジを緩めファンを外します。
ネジを緩めてもファンが隙間にうまくはまっているので、他の部品と干渉しないように外してください。
外れたら、とりあえず横に逃がしておきます。
その次にオレンジで囲ったCPUの冷却装置のネジを緩めて外します。
これも奥にヒートシンクが伸びており、浮かせて手前にこじって外すような形になります。
hp9これが外した冷却装置(ヒートシンク)の現状です。
ファンからの空気が排気できないような埃が溜まっています。
排気周辺の熱い風が弱弱しく出ている場合には、このような状況になっていると考えられます。
きれに掃除機で吸い取り、エアーで吹いておく必要があります。
hp8そして、写真は戻りますが、ヒートシンクが外れたら、ピンク色のネジを緩めるとCPUが外れます。
ピンを曲げないように取り外し、新しいCPU(T8300)にヒートシンク密着用のシリコンを薄く平坦に塗ります。
これで作業は完了です。

後は、逆モードで元に戻してください。
めったに開ける場所ではないので、掃除できる部分はきれいにしておいてください。

hp10そして、感動のBIOS画面です。
ちゃんとCore2duo T8300 2.4GHzと認識しています。(メモリも4GBになった)
時間的には30分程度で完成すると思います。

T7100(1.8GHz)からT8300になって、どこがどう速くなったのか?という点については、現時点では何とも言えませんが、先ずは起動後のアイドリング時CPUの負荷が違います。そして、ブラウザを開く時のまったり感が無くなり、シャキっと起動するようになりました。これはメモリも2GBから4GBにした事も影響しているし、SSDにした事による読み込みの速さも勿論、影響していると思います。

さて、今回の念願だったhp6710bの改造については、金掛け過ぎでねぇの?というご意見もありますが、自分の使い慣れたPCの延命という点では、納得していますし、新しいPCとの比較という点では、個人個人、思うこともあるはずです。私自身も、これがhp6710bの最終形と思い作業をしました。この処理能力ならば、windows-7を入れても充分に速いと思います。総費用は前記事に書きましたが、SSDとメモリ(中古)とCPU(中古)で15,000円ほどでした。

11月 222014
 

ここで連続してhp6710bのグレードアップ作戦を記事にしました。

このhp6710b本体は、持ち運び用のノートパソコンではなく、据え置き型のノートパソコンであり、モバイル的な要素の強い薄型のノートとは違い、デスクトップパソコンとしての機能や速度を求める人も多いのではないでしょうか。

これは、hp6710bに限らず、DVDが内臓されているワイド画面のノートは、そういう事であると思います。

今まで、このhp6710bに関しては、仕様が中途半端で、HDDも遅く、VGAもintel915という事もあり、改造するという触手があまり動かない一品でした。結局は遅いVistaというOSのお陰で、新しくCentOS-7がインストールされ、機能も充実しました。

残された改造はCPUの換装です。

モバイル型のCore2DuoのFSB-800,35W,Soket-P(478)であれば大丈夫であると思われますが、中古でも値段の高いCPUを選んでも意味がありません。CPUの値段が高い=処理速度が速い、という事ですが、ノートパソコンの改造の場合には、その要素に、安心+絶対+安さ、が求められると思います。

無理して処理速度の速いCPUを購入しても、BIOSが認識しない、動かないなどの問題が発生してしまうと、CPUのお金をドブに捨てたような事になってしまいます。今の時代はインターネットで先人達が改造したりした事が記事として書かれているので、そういう情報から安心できる=絶対取り付け可能である、という情報を得て欲しいと思います。

そこで、私の場合には、もう予告してありましたが、Core2Duo-T8300(2.4GHz FSB-800 L2-3M 35W)にする事にしました。無理の無い換装かと思います。2.4GHzあれば、処理能力として悪くない、そしてSSDであれば読み込み速度も速いので、速いCPUでHDDを使っているパソコンよりも高速かと思います。

このT8300は中古で2,500円~3,000円前後、オークションであれば2,000円以下でも落札できる可能性があります。今回は面倒だったので、ショップのネット通販を使いました。価格は2,750円(送料込み)です。

◎今回の改造で購入した部品

 ①SSD(128GB) 7,000円
 ②メモリ(4GB)   5,000円
 ③CPU(T8300)  2,800円  

~全部で15,000円未満という感じです。

windows-7やwindows-8.1などを使用したい人は、これにOSの代金がONされてしまうので、3万円という値段になってしまいます。3万円あると無料のwindows8.1が付いているLIVAも買えそうな値段となるので微妙なところではありますが、そこは趣味、そしてどのように処理速度が変わっていくのかの期待値で楽しむという事でしょうか。

実際のところ、CPU換装前に私的には合格点なので、間違いは無いと思います。

今回の記事では、写真を掲載する事が出来なかった(忘れていた)のでCPU換装時には全て写真を掲載して、分り易いようにアップするようにします。