mini-ITX – ページ 3 –          おやじdemo_CentOSを使う
6月 042014
 

私は以前から小型のマザボやパソコンが好きです。
サーバーにするにも置き場所も困らないし、使用する用途がそんなにハイスペックで無くても大丈夫という事もありますが、何しろ、家にいる時は複数のパソコンの電源を入れて使っています。

しかし、世の中にはパソコンにスペックを求める人もいます。
日本の車に例えると、直6ターボ、もしくはV6ターボでしょうか。Mini-ITXは軽自動車のような存在です。やっとクアッドコアのJ1900やA4-5000が登場しましたが、これでも軽自動車+ターボ付きというところでしょう。排気量の大きいターボ車には敵いませんが、その代わりに省電力なので燃費が良い、そして本体の値段も安い。近場をうろうろ走っているなら、軽自動車で充分ですよね。

そう、そういう使い方でいいんです。

軽自動車にV6ターボの仕様を求めてどうするんですか。
自宅サーバーにしろ、使い方にも依りますが、一日アクセスしない日もある、一日の閲覧数が50くらいの時もあるようなサーバーであれば軽自動車で充分。人に依っては、こういう使い方を考えずに、何でもスペック重視で考えてしまう人がいる。

そう考えてしまうと軽自動車なんて存在しないです。
「俺は軽自動車なんて恥ずかしくて乗れないよ!」という人もいるでしょう。
そういう人は「俺はスペックの低いMini-ITXなんか使えないよ!」というのと同じですよね。

全ては自分の使い方に左右される。

V6ターボでコンビニに買い物では割が合わない、そういう使い方には軽自動車が合っています。
彼女や飲み屋のねぇちゃんとデートの時にV6ターボ使えればいい。
大事な仕事の時には処理能力の高いパソコンを使う。
毎日、飲み屋のねぇちゃんと同伴でもあるまいし、アフターまでするような人いないでしょう。
それであれば、上手く使い分ける、そしてその目的に見合ったパソコンを選ぶ。

ガンキャノンもあれば、ガンタンクもある。
そして、M16もあればMP5もある。

Mini-ITX自体は、セカンドPC目的に作られているように思います。
そして省電力ITXは自宅サーバー、小規模事業所向けサーバー向きです。

大体、一台で何でも使おうと考える人は、まだ脳みそを立体的に使用していない。
ソフトでいうとエクセルとアクセスの違いがある。

偏らず、安いITXマザボを有意義に使用して欲しい。
一度、作って遊べると、きっと良さが分かる。

そんな商品です。

6月 022014
 

ASUSからようやく発売されたという感じです。
今までASUSと言えばintelCPU用のマザーボードでは製品化するのが早いように思いましたが、このJ1900搭載のMBについては、他のメーカーから一ヶ月以上の遅れをとっての発売という事になりました。基本的なスペックはASRockと同じように思います。

J1900J19002

◆J1900I-Cのスペック

Intel Celeron J1900クアッドコアCPUオンボード搭載
DDR3L SO-DIMMメモリ×2(最大8GB)
PCIe 2.0 x1×1、PCIe 2.0 x1 Mini Card×1
HDMI×1、D-Sub 15ピン×1
SATA 3Gb/s×2
1000BASE-T×1
USB 3.0×1、USB 2.0×6
Fan Xpert
Mini-ITXフォームファクター

見ての通りCPUファンはありません。金色に輝くGARO仕様のヒートシンクです。
メモリがSO-DIMMというのが残念なところですが、これはASRockのQ1900も同じす。目新しい機能はありませんが、Fan Xpertという色々な形でファンがコントロールできる仕組みがあるようです。(今までもあるか)

気になる市場価格ですが、AMAZONでは今日現在、商品が見つかりませんでしたが、大体11,000~12,000円前後となるのではと思われます。MSIのJ1900と同じような価格帯です。ASRockの場合には、今日現在で10,000円を切る価格で販売されていますので、同じCPUでメモリも同じ規格であれば、ASUSが好き!という人以外はASRockを安く購入した方がお得と言えばお得です。ASUSのMB自体は品質的(クオリティ的)には優れていますので、「少し高くても安心して使えるASUSが良い」という人もいるでしょう。ASUSから発売される事を待っていた人もいるはずなので、ここは好きなメーカーのJ1900でGoGo!!してください。

 

6月 012014
 

久しぶりにLinuxに関係する質問がきました。
質問の内容ですが、「Linuxを初めてインストールしようと思っていますが、どんなパソコンや自作するならマザーボードが良いでしょうか?具体的に書いてもらえるとうれしいのですが」という事です。最初はどんなパソコンを使って良いのか悩みますよね。

◆基本的にはどんなパソコンでも良い。
◆ノートパソコンはサーバー適していない。

考えなくてはならない事は、Linuxを覚えるためのサーバーにしたいのか?、それとも趣味と実益を考えたサーバーにしたいのか?それによって機器の選択が変わってきます。初めての方であれば、Linuxの練習用として、WindowsXPなどで余ったメーカー製のパソコンの再利用でも構いません。また古いPentium4やCore2Duoのマザーボードや余っているHDDなどで組み立てた自作パソコンでも大丈夫です。中古本体(5,000円~10,000円前後)を購入しても良いかも知れません。ノートパソコンは常時稼動という点では熱が篭もり易く耐久性という事では安心できないので普通のデスクトップが良いと思います。

最初に考えるのが、この遅いCPUで平気なのか?という事です。
今時、Pentium3とか使用する人は少ないと思いますが、ネットワークで使用するサーバーはCPUの速さよりもメモリの搭載量の方が重要です。普通のデスクトップと違い、常時動いているサーバーはメモリ管理がきっちりされていて、あればあるだけ安定したマシンとなります。ネットワークを介するのでCPUの速度については、一般の我々が使うような用途のサーバーであれば古いCPUでもこなせると考えています。Apache(httpd)は専門書でもCPUよりもメモリ搭載量を増やす事を推奨しています。

◆練習用であれば、XPなどの古いパソコンの再利用で充分。
◆CPUの速さよりもメモリの搭載量の方が大事。

自作派の人がLinuxサーバーを作りたいという事でも同じです。
余った部品で組み立てて、HDDなど記憶装置が心配な面があるので、これだけは新品を購入するのが良いかと思います。Linuxサーバーなら300GB~500GBあれば本当に充分なので、安いHDDを見つけて交換するのが良いでしょう。メモリなどは中古で安い物を選んでフル実装しましょう。

◆HDDは交換しておく方が長く運用する事を考えると安心である。
◆メモリはなるべく多く搭載する。

次は、サーバーの目的です。
どんなサーバーにしたいのか?そのサービスによっても変わってきます。
家で使うファイルサーバー、wordpressを使ったホームページを開設したい、メールの送受信を行なえるようにしたい、等々あるかと思います。単品で考えるより一台で全てのサービスを動かすスーパーサーバーにするという手もあります。

◆サーバーの目的によってCPUやメモリ搭載量を考える。

私の使用しているサーバーはATOM510です。メモリは現在DDR2の1Gが2枚=2GBで運用中です。
HDDは500GB、OSはCentOS6.5_x86_64です。
httpd、postfix+dovecot、vsFTP、MySQL、などのサービスを動かしていますが、メモリは2GBでSWAPしないで稼動するのが3週間ほどでしょうか。SWAPしても、それはメモリ上であまり使用していない物を一時的にSWAPさせているような形なので、1ヶ月は再起動しなくても大丈夫かと思っています。頻繁にサーバーに攻撃があったりすると無駄なリソースを使うようでメモリも消費が激しいように感じています。

今時のメモリ搭載量は、DDR2のパソコンなら、2GB~4GB、DDR3のパソコンなら、4GB~8GBあると安心できるサーバーになるのではないですか。32bitのLinuxをインストールするのであれば2GBで良いと思います。ATOM等はメモリがデュアルチャンネル(同じ容量のメモリが2枚で1セットでスピードが上がる)ではないので、1GB+2GB=3GBという使い方でも良いとおもいます。

◆自宅サーバーでは静穏・省電力を考慮する。
◆設置場所や本体ケースの大きさも考慮する。

メーカー製のパソコンはケースを選択する事は出来ませんが、静穏化するためにファンを交換したりという工夫は出来ます。自作派の方はサーバーのケースは余っているケースを使うという事になるかと思いますが、もし新しいケースを購入するのであれば、内部に熱が溜まらないような形状のケースを選択して欲しいと思います。ケースの大きさもなるべく体積の大きな物の方が良いでしょう。Mini-ITXなどの省エネマザーであれば、インストールしたらDVDーROMを外したりして内部の空間を広げる工夫をしてください。もちろん排気ファンは静穏を選んでください。

◆夏の暑さ(常温)でも耐えられるサーバーにする。

消費電力の大きいCPUでは、問題は夏の暑さです。
これからが、その季節となりますが、自宅サーバーのために一日中エアコンを付けておく、なんて無駄な事は出来ませんので、発熱量の大きいCPUでサーバーを作る方は吸排気ファン、日陰で涼しい場所に置くようにしてください。私のATOMは常温の締め切った部屋の中でも大丈夫でした。省電力CPU(ATOMやE350、C60、C70)などは、そういう点ではとても安心できるマザーボードであると言えます。

最新のMini-ITXであれば、J1900のクアッドコアを使ったサーバーなんて最高ですね。
メモリも4GBを2枚で8GB搭載すれば安心です。
新品で全てを揃えても3万円前後で済むでしょう。
OSが無償である点は本当にありがたいと思います。

暑さに耐える自宅サーバー構築で、GoGo!!